シン活 #74-3

概要:脳震盪

 

 

試合の中盤(後半の半ば)。

相手チームがカウンター狙いで蹴りこんだボールを守備側の選手がキック。そのキックしたボールが、5mくらいの距離にいた味方の選手の頭部を直撃。「大丈夫かな」と思いましたが、倒れたりする事はなかったので、そのままプレーは続行。

その後、結局GKがボールを保持。その時にもその選手をチラッと見ましたが、立っていたので、「大丈夫なんだな」と思って、プレーは続行しました。

 

GKがパントキックして、ヘディングで競り合いした後くらいに、選手から「レフェリー、止めて」って言われたので、あの選手だと思ってみたら、立ってはいるけど、明らかにおかしそうな状態。すぐにプレーを止めて、その選手に近寄ったら、ボーッとした状態で歩いている状態。

これはまずいと思って、「大丈夫か?とりあえず座ろう」って促したて横にさせました。

口からも出血していて(これはまあ大丈夫かなと思いましたが)、頭部へのダメージもかなりあったような状態だったので、すぐにベンチに「入って下さい」って言いました。

「担架ありますか?」と本部に確認しましたが、担架はなかったので、結局コーチが背負ってコート外に連れ出しました。

 

本人がうずくまっていたりしたら、すぐに気づくんですが、「立っていたので大丈夫なんだろう」と思ってましたが、頭部への衝撃が強すぎたら意識が飛んだ状態で立ったままという事もあるんだと知りました。

 

本当はGKがボールを保持した時点で一度プレーを止めて確認しに行った方がよかったかなというのが反省点です。

 

サッカー競技規則2023/24 | 日本サッカー協会 (jfa.jp)

第5条 主審

負 傷
競技者の負傷が軽い場合、ボールがアウトオブプレーになるまでプレーを続けさせる。
競技者が重傷を負った場合、プレーを停止し、確実にその競技者を競技のフィールドから退出させる。負傷した競技者が競技のフィールド内で治療を受けることはできず、プレーが再開された後に復帰する。ボールがインプレー中はタッチラインからのみ復帰することができるが、ボールがアウトオブプレー中であれば、いずれの境界線からであっても復帰できる。競技のフィールドから退出する要件につき、次の場合のみ例外とする。
 ・ゴールキーパーが負傷したとき。
 ・ゴールキーパーフィールドプレーヤーが衝突し、対応が必要なとき。
 ・同じチームの競技者が衝突し、対応が必要なとき。
 ・重篤な負傷が発生したとき。
 ・相手競技者が警告される、または退場を命じられるような体を用いた反則(例えば、無謀な、または著しく不正なファウルとなるチャレンジ)の結果として競技者が負傷したが、負傷の程度の判断と治療がすばやく完了できるとき。
 ・ペナルティーキックが与えられ、負傷した競技者がキッカーとなったとき。
・出血した競技者を確実に競技のフィールドから離れさせる。その競技者は、止血および用具に血液が付着していないことが十分に確認された後、主審の合図を受けてからのみ復帰できる。
・主審がメディカルスタッフまたは担架搬送者の競技のフィールドへの入場を認めた場合、競技者は、担架に乗って、または歩いて、競技のフィールドから離れなければならない。競技者が拒んだならば、反スポーツ的行為で警告されなければならない。
主審が負傷した競技者に警告または退場を命じる決定をした後で、その競技者が治療のため競技のフィールドを離れる場合、その競技者が競技のフィールドを離れる前にカードを提示しなければならない。
・その他の理由でプレーが停止されているのではなく、また競技者の負傷が反則に起因していないのであれば、プレーは、ドロップボールにより再開される。

 

シン活 #74-2

概要:スローインからの再開

 

 

試合の中盤(後半の半ば)。点差は3-0くらいである程度試合は決まった感じの雰囲気もある中で、ハーフウェーラインより少し自陣側、本部席側(ベンチ)のタッチラインから守備側チームのスローイン

 

ボールを持った選手がすぐにボールを投げずに、靴紐を結び出しました。

私の中では、負けているチームが騒ぎ出すのが嫌で、「早く行こう」って催促しました。それに対して、注意された選手がムッとした態度になったので、「なんかあんの!?」ってキツめの口調で言ったら、ベンチから「何にも言ってへんやん!?」って文句が出ました。

 

私も強気で「関係ないから黙ってくれ!」っていったら、私の口調が強かったのでベンチも小声で文句は言いながらも引き下がりました。

そのままプレー再開し、その後も特に問題はなかったですが、この対応が良かったのかどうか、後日色々な場所で一緒になった審判の方々に聞いてみました。

 

まあ、正解はないのですが、私が一番しっくりきたのは下記の意見かなと思いました。

変なところで選手やベンチと争いになるのは避けたいので、両チームの選手・ベンチともに不満に感じない方法かなと思います。

 

  • 靴紐がほどけているのを放置すると、その後のプレーで靴が脱げたり、紐が絡まってケガなどの可能性があるので、きちんと結ばせた方がいい
  • ただし、その事で時間が浪費されてしまうと相手チーム(特に負けている状態で試合残り時間わずかな場合など)が騒ぐ可能性もあるので、きちんと時間管理はしている事を示した上で結ぶまで待つ

 

競技規則を確認しましたが、靴紐がほどけた場合については記載はないですね。

ちなみに、用具関連でいうと、女子選手の場合、金属製の髪留めを外し忘れる選手がたまにいるので、用具チェックの際に「髪留め大丈夫?」って声かけます。

たまに、「外し忘れてた」って選手がいるので、女子の試合の場合は必ず声かけした方がいいです。

 

サッカー競技規則2023/24 | 日本サッカー協会 (jfa.jp)

第4条 競技者の用具

競技者の靴やすね当てが偶発的に脱げてしまった場合、次にボールがアウトオブプレーになる前に、できるだけ速やかに着用させなければならない。着用する前に競技者がボールをプレーする、または得点をした場合、得点を認める。

 

 

シン活 #74-1

概要:また同じ組み合わせ

 

シン活 #69-1 - 渦の中で

シン活 #69-2 - 渦の中で

 

3月3日に太陽が丘でU-15京都府1部リーグの主審。

この試合、リーグ後半戦の第1節でしたが、対戦チームはなんと1月に私が主審した時と全く同じカード。

 

1月の試合は久々のU-15の主審という事で不安がいっぱいでしたが、今回はここまで何回か主審をしているのと、対戦相手が全く同じという事もあって、気持ち的には前回よりは余裕がありました。

 

試合の方は前回も同じでしたが、球際の攻防がどちらも激しく、ファウルの基準をきちんと持って、ちゃんとコントロールしないと一気に荒れてしまうので、最初から最後まで気が抜けない試合でした。

 

全体的にファウルの基準はある程度ぶれる事はなかったと思います。

ベンチからは色々と文句が出てたりしましたが(U-151部はいつもそう)、選手は私のジャッジに不満を持つことはなかったので、よかったんじゃないかなと思います。

 

前回は久々のゲームという事で走る事も少しセーブしていましたが、今回は少しだけ頑張ったので、前回より走行距離も約400m多く走りました。

前回の反省点として、反則が起こった時にすぐに近くに行く(いる)ように心がけてましたが、まあまあできたかなと思います。

この試合、下記の3つについて、次回以降で書きます。

 

スローインからの再開

・脳震盪

イエローカード

 

前回の走行距離:

 前半・・・3.42km

 後半・・・3.42km

 

今回の走行距離:

 前半・・・3.64km

 後半・・・3.57km

 

 

シン活 #73

概要:オーヤマD・Bカップ(U-10) 決勝の主審

 

2023年度、5か月ほどケガで休んでいたわりに、4種の割当は中々重要な試合の割当をもらってました。

 

・全日京都予選 準々決勝と準決勝

・サンガカップ(U-12最後の大会)の準々決勝

 

そして今回はU-10の京都1を決める大会の決勝の主審。

ただし、全日・サンガカップともにYouTube・テレビで結構映してもらえる決勝や3位決定戦の試合を担当させてもらえないのは、ビジュアル的な問題からなのか・・・。

 

まあ、そんな不満も感じつつな決勝の主審でしたが、4年生という事もあり、まあまあ余裕を持ってジャッジできたかなと思います。

 

一つ自分の中でよかったジャッジを紹介します。

 

敵陣内に少し入ったところで攻撃側の選手がファウルを受けました。

ボールは攻撃側の最後尾の選手にわたったので、「そのままアドバンテージをとろうかな」とちょっと考えていたんですが、ファウルを受けた選手の靴が脱げてしまってたので、少し遅くなりましたが、笛を吹いてファウルをとりました。

 

ファウルを受けた選手は急いで靴を履いて(ちゃんと履けてないまま)、靴紐もほどけたままでそのまま戻ろうとしてたけど、「時計は止めてるし、ファウル受けて靴が脱げたんで慌てず靴紐も結んだらいいよ」って声かけしました。

 

それでも、自分のせいで試合が止まったままと感じているのかすごく焦って靴紐結んでプレーにもどりました。

 

「まだ4年生なので、その辺り素直だな」と感じました。

 

シン活 #72-2

概要:痛恨の見落とし(U-15京都府2部リーグの主審)

 

2月17日に太陽が丘で2月の帯同審判2回目。

 

今回の対戦相手は両チームともに、コーチが色々と試合中に主審にアドバイスをくれる優しさ溢れるチーム同士初から最後まで気を抜けない試合でした。

 

試合は1-0で進み、残り時間5分くらいとなった時。

ハーフウェーラインから10mもいかないくらいのわりと高い位置でオフサイド

ただ、このオフサイドが、明らかにオフサイドポジションに選手がいたので、まだボールに触ってはいなかったんですけど、ほとんどの選手が止まっていたので、フラッグアップしたという、微妙な感じのオフサイドだったので、私はそっちに意識がいってしまいました。

そしたら、その後にあろうことかオフサイドになった選手がボールを「ポンッ」とあらぬ方向に蹴ってしまったみたいです。

 

相手側(ボールを蹴られた方)のチームは、選手は騒いでなかったですが、ベンチはかなりなご立腹の状態。「なんでカードでないの?」「あれでカード出ないって、ルール変わったん?」みたいにまくし立てられて、私も若干テンパってしまいました。

 

今から思えば、副審にどういう状況だったのか確認しに行って、必要ならばカードを出せばよかったんですが、そこまで全然頭が回りませんでした。

 

特に後半終了間際で点差がない状態だったりすると、プレーの再開(ゴールキックスローイン)などに関しても、負けている方のチームはすぐに文句をいうし、勝っている方のチームは少しでもゆっくり再開したかったりするので、その辺りのマネジメントもしっかりやっていかなければいけないなと反省しました。

 

シン活 #72-1

概要:ベンチとの関係について(U-15京都府2部リーグの主審)

 

2月17日に太陽が丘で2月の帯同審判2回目。

 

今回の対戦相手は両チームともに、コーチが色々と試合中に主審にアドバイスをくれる優しさ溢れるチーム同士。

 

プレー中に「ヘイ!」「ファウルやろ⁉」「カードやろ⁉」「PKやろ!?」と事ある毎にレフェリーの判定にご指摘をいただいたり、「レフェリー、ちゃんとみてよ!ファウル取らんと選手ケガするやろ!」と自分の選手の事も心配するとてもやさしいコーチ方がいらっしゃって、試合前からとても楽しみでした。

 

そんな中で早速、

GK(Aチーム)のパントキックに対して、ハーフウェーライン付近で相手チーム(Bチーム)の選手が足を腰辺りまで上げて、ボールを跳ね返そうとしました。それに対して、Aチームの選手が接近して、ボールに対して頭で競り合おうとしました。

 

Bチームの選手が跳ね返した後に、Aチームの選手が接触して、多少痛めた様子でしたが、私の判断では自分が無理に近づいてきて自分で痛めただけなので、「ノーファウル」としました。

 

それに対して、Aチームのコーチが色々と文句じゃなかったアドバイスをしてきましたが、私の中では判断に自信があったので無視しました。

 

ちょっと気になったのでハーフタイムに本部席に座っていた2級審判の方に確認しました。「判定に関しては間違っていなかったと思うけど、選手が多少痛めてたので、プレーが途切れた時に選手に状況を確認して、ベンチにも説明した方がよかったかもです」とアドバイスをもらいました。

 

私の中では判定に対して自信があったので、ベンチを無視してしまいましたが、少し説明した方が後々のベンチコントロールという意味ではよかったかもです。

 

この試合、試合終盤にやらかしてしまったので、次回、そのことについて書きます。

シン活 #71

概要:トレーニング不足(U-15京都府2部リーグの主審)

 

2月は協会派遣の割当は1日のみ(しかも4種)。

そんな中で、U-15のチームの帯同審判で2試合出来たのは非常にありがたかったです。

 

そんな感じで2月10日に太陽が丘でU-152部リーグの主審をしました。

 

U-15のリーグだけど2部リーグなので1部リーグと比べる余裕があるかなと思ったんですが、そんな考えは甘かったです。

確かに技術的には1部リーグよりは劣りますが球際の激しさは結構なもので、上手くコントロールしないと荒れる危険性が大きかったです。

 

そんな中でも、ファウルに関してはわりとうまく取れた方かなと思います。

ただ、後半の残り時間もあと数分という所にきて、ふくらはぎが「ピクピク」となりました。

 

これはまずいと思い、残り時間も少ない事から、省エネ走法に切替ながら、何とか逃げ切りました。

ただ、試合を見てくれてた審判仲間(次の試合のチームのコーチ)には、足が攣りかけていた事はばっちりバレてました。

 

まあ、寒かったという事もありますが、単純にトレーニング不足です。

 

走行距離(60分ゲーム):

前半:2.99km

後半:3.45km

シン活 #70

概要:U-15京都府2部リーグの副審

 

審判仲間の方がU-15のチームで監督をされていて、空いている日があれば、帯同審判してくれないかとお願いされました。

 

U-15のリーグは1部リーグの主審は協会派遣で副審はチーム帯同審判。2部以降は主審・副審すべてチーム帯同なので、大変みたいです。

1月2月は協会の割当が2つずつ(しかも両月ともに1つは4種)だったので、私としても数をこなせるのはありがたいので、引き受ける事にしました。

 

1月27日に太陽が丘の新しくできた人工芝のグラウンドで副審をしたんですけど、久しぶりという事を差し引いても、結構グダグダでした。

 

単純に場数が足りてないのかも知れませんが、なんか副審って苦手なんですよね(といっても、主審がバリバリできるのかっていったらそうではないんですけど)。

 

ちなみに、以前聞いた話ですが(関西のレフェリーの重鎮の方から)、トップレベル(多分1級)の審判の方でも、そういうのがあるみたいです。

たとえばJリーグの副審の方がたまに関西などの試合で主審をした時に「コイツ、本当に主審下手くそやな」って思ったりする事があるそうです。

もちろん、下手くそといっても、高いレベルでの上手い下手だと思いますけど。

 

シン活 #69-2

概要:PA付近のファウル

 

引き続き、2024年1月7日のU-15京都府1部リーグの主審について。

 

この試合、両チームともに球際が厳しくて、結構気を使いました。両チームともにファウルもそこそこありましたが、まあまあ、ファウルの基準もぶれずに出来たかなと思います。

 

それで、体力的に不安はありましたが、何とか後半の残り半分を経過。「残り時間を考えると、体力的にもまあ持つかな」と少し安心した中で、PAの少し外(右サイド)から、攻撃側の選手がドリブルしながらエリア内に侵入。

ディフェンスの選手が、相手選手の首辺りに腕をぶつけたので(ラリアットというと大げさだけど)、攻撃側の選手が転倒。

 

私はファウルを取って「(PAの)外ね」と伝えました。結構ぎりぎりの位置でしたが、攻撃側の選手から文句もなかったので、良かったです。

 

ボールだけをみるのではなく、ファウルが起こる前に、守備側の選手の足がPAの外なのか中なのかを意識してみていたのが良かったです。

 

これがもし転倒した位置だけをみていたらPA内って判断してしまったので、守備側の選手から猛抗議を受けていたと思います。

結果的に今回は見極めできましたが、PA付近のプレーは常に「ファウルが起きたらエリアの中外どちらか」を意識しながらプレーを監視しないといけないなと改めて感じました。

 

シン活 #69-1

概要:久々のU-15リーグ

 

2024年の年明け早々の1月7日にほぼ1年ぶりのU-15京都府1部リーグの主審をしました。

 

年明けで正月気分も抜けきらない感じでいたかったんですが、12月下旬に割り当ての予定がでた時点で、この予定をみて結構不安になりました。

 

おかげでというかどうか、正月休みも暴飲暴食で体重増加にならないように気を付けながら、トレーニングも走ったり縄跳びしたりしてました。

 

試合が始まったら、予想通りというか、最初の5分ぐらいはプレーのスピードについていけず戸惑いました。ケガ明けからほぼ4種(小学生)の試合しか担当してなかったので、選手が走るスピード・キックするボールのスピードと距離が全くちがいました。

でも、その辺りはある程度覚悟はしていたので、動揺してパニックになる事もなく落ち着いてジャッジする事ができました。

 

レフェリングに関しては、ケガ明けでどこまで走れるか不安があったので、むやみやたらに走る事はせずに、次のプレーの展開を予測しながら動くことを意識してました。

 

ケガする前に比べたらある程度プレーを予測しながら動くクセがついてきたのはいい感じかなと思いました。

ただ、私の試合をみてくれてた次の試合の審判の方から、「距離が遠くなる事が多かったので、ファウルがあった時は、せめて笛を吹きながら走って近づいた方がいいのでは」ってアドバイスをもらいました。

 

ファウルで笛を吹く時には、どうしても笛を吹く事に意識が行き過ぎて、笛を吹いた後も止まった状態になってしまいがちです。

笛を吹いて満足するのではなく、意識しなくても次の行動に移れるくらいにならないといけないなと感じました。

特に、上級のレフェリーの方は、ファウルが起こったあとに何か起こりそうな感じ(選手同士がもめそうなど)があれば、ダッシュでその場所に近づいていかれるので、そういったところをもっと高めていかないといけないなと感じます。

 

この試合、イエローカードを出したので次回その事について書きます。