シン活 #82

概要:イエローカード(GKへのアフターのタックル)

 

話が前後してしまいますが、知り合いのコーチに頼まれて、2月23日にU-11京都市長杯に帯同審判として参加しました。

 

全部で2試合主審をしましたが、その中で気になったプレーを紹介。

 

試合の途中で、守備側の選手がボールを持った相手選手に対して、前腕(ひじから下)を首辺りにぶつけるシーンがありました。

場所が場所だけに警告も考えましたが、4種で帯同審判という事もあって、警告するのは厳しいかなと思い、割と厳しい口調で口頭注意(上のカテゴリーだったら迷う事なく警告してました)。

 

その後も、まあまあファウルは多かったですが、ちゃんと取れていたと思うので、いい感じでできていると思ってました。

 

それで、試合時間もそんなに残っておらず、点差も2点か3点差ついて、ほぼ勝敗も決まったかなと思っていたら、勝っている方のチームがDFから前線のFWにロングキック。

ボールの勢いが強くて、GKがPA内でキャッチしようとするところに、FWの選手があきらめずに走りこんできました。

 

嫌な予感たっぷりだったので、心の中で「どう考えても間に合わないので途中で止まれよ」って思いながら、ファウルの可能性も考えて私もダッシュして出来るだけ近い場所で見れるように準備しました。

 

そしたら、予想通りというか、GKがキャッチした後にFWの選手がスライディングしてGKと衝突。GKは痛みでうずくまってしまいましたが、幸い、頭や顔ではなく、太もも付近に足が当たったみたいなんで一安心。

ただし、勢いを考えると明らかに無謀なチャレンジだったので、迷わずにイエローカードを出して、厳しい口調で注意。

 

ファウルした選手はイエローカードを出された事がショックみたいでしたが、「だったらやるなよ」って感じでした。

 

GKへのファウルについて:

キーパーチャージという反則はなくなりましたが、GKは手でボールをキャッチしにいくので、相手選手が先にボールに触ろうとして滑りこんできた場合に、GKの上半身(特に頭や顔など)と接触してしまう可能性が高いです。

なので、試合を通して、ファウルかどうかを見極めて、ファウルの場合は厳しく判断しないと大けがにつながると思いながらジャッジするように心がけてます。

 

 

サッカー競技規則2023/24 | 日本サッカー協会

第12条 ファウルと不正行為

1. 直接フリーキック

競技者が次の反則のいずれかを相手競技者に対して不用意に、無謀に、または過剰な力で行ったと主審が判断した場合、直接フリーキックが与えられる。

 

身体的接触を伴う反則が起きたときは、直接フリーキックまたはペナルティーキックで罰せられる。
・不用意とは、競技者が相手にチャレンジするときに注意もしくは配慮が欠けていると判断される、または慎重さを欠いて行動すること。懲戒の罰則は、必要ない。
・無謀とは、競技者が相手競技者にとって危険になる、または結果的にそうなることを無視して行動することで、警告されなければならない。
・過剰な力を用いるとは、競技者が必要以上の力を用いる、または相手競技者の安全を脅かすことで、退場が命じられなければならない。

 

警告となる反則

警告となる反則
・反スポーツ的行為を行う。

 

反スポーツ的行為に対する警告
競技者が反スポーツ的行為で警告されなければならない状況は、様々である。例えば競技者が、
直接フリーキックとなる反則を無謀に行う。