シン活 #78-4

 

概要:PKのキック後

 

4月7日に太陽が丘の天然芝のグラウンドで社会人リーグ京都府1部の第1節。私の担当した試合の後にもう1試合あり、それを、10人くらいの審判仲間で観戦してました。

 

前回、PKになったシーンを紹介しましたが、今回はそのPK後について。

守備側の選手はまだ納得いってない感じの中でのペナルティーキック

コースが甘かったのか、キーパーがセーブ。その跳ね返りのボールをキッカーだったか他の選手だったかちょっと忘れましたが、シュートしようとして、守備側の選手も寄ってきて、ゴール前でゴチャゴチャとなった中で、ゴール前数メートルなのに横パスからのシュートでゴール。

でも、守備側の選手はオフサイドのアピール。

副審はオフサイドフラッグを上げてなかったので、オフサイドはなかったんだと思いますけど、ゴールキーパーも飛び出していたので、2人目がどの選手だったのか、横から観戦していた私たちはよくわかりませんでした。

 

副審やっている時は、キーパーが飛び出した場合は、二人目が誰なのか意識して二人目についているので、おそらく間違う事はないと思いますがね。

 

シン活 #78-3

 

概要:PKかどうか 再び

 

4月7日に太陽が丘の天然芝のグラウンドで社会人リーグ京都府1部の第1節。私の担当した試合の後にもう1試合あり、それを、10人くらいの審判仲間で観戦してました。

 

後半、1点差の状態で残り時間も少なくなってきた中で、負けているチームがPKならず(前回)。このまま終了するのかなと思ったら、さらにややこしい事が。

 

負けている方のチームが相手陣内左サイド(いわゆるレフェリーサイド)、ゴールラインから25mくらいの所から浮き球のクロス。それを、同じ左サイド側でPA陣内に入った所で攻撃側の選手がジャンプしてトラップ。

 

トラップした選手は私たちが観戦していた所のほぼ正面の状態でボールを受けたので、ものすごくよく見えたのですが、トラップした場所は左の脇から二の腕の辺り。

トラップした後にうまくボールをコントロールしたところで、守備側の選手が後ろからチャージ。チャージされた選手は転倒して、「PKの判定 + イエローカード」。

 

ただし、守備側の選手はその前のハンドを猛アピールするも、残念ながら認められず。

このシーン、副審からは逆サイドのため選手の背中しか見えない、主審が左サイドに寄っていたら見えた可能性があるけども、次の展開を考えてか少し中央に寄っていたので、トラップした瞬間を真横あるいは少し背中側からみる事になってしまったので、ボールがどこにあたったのか見れなかったんだと思います。

 

主審って、試合中ずっと一番いい角度でプレーをみようと動き回っているのに、運が悪ければ、一番見極めなければいけないプレーを、角度が悪くて見る事ができず、ただ座って観ているだけの観客が一番いい角度でみれてしまうって、残酷以外の何物でもないですね。

 

そんな訳でPKになってしまいましたが、このあともう一騒動ありましたので、それは次回。

 

シン活 #78-2

 

概要:PKかどうか

 

4月7日に太陽が丘の天然芝のグラウンドで社会人リーグ京都府1部の第1節。私の担当した試合の後にもう1試合あり、それを、10人くらいの審判仲間で観戦してました。

 

後半、残り時間も少なくなってきた中で、0-1で負けているチームの選手がカウンターからドリブルでPA内に侵入。守備側の選手は完全に抜かれてしまって、背中を追いかける状態。

そんな中で、ボールを持った攻撃側の選手が守備側の選手から背中にコンタクトを受けて転倒。主審の判定はノーファウルで笛は吹かれずプレー続行。

倒された選手や攻撃側の選手はファウルをアピールしてました。

 

背中からのコンタクトがどの程度の強さだったかはわからず、倒れた選手もどちらかというとPKもらいにいった(シミュレーションではないけど、接触があったから踏ん張らずに倒れた)感じもしましたが、かなり微妙なプレーでした。

 

もしファウルを取っていたら、後ろ(背中)からのプッシング(押した)なので、PKになったとしても1段階落ちずに「PK + DOGSO(決定機の阻止)で退場」だった可能性が高いので、守備側にとっては助かった感じでした。

 

このすぐあとに、まさかのもう1つ、重要なシーンがあったので、次回に書きます。

 

サッカー競技規則2023/24 | 日本サッカー協会

第12条 ファウルと不正行為

退場となる反則

得点または決定的な得点の機会の阻止(DOGSO)

競技者が相手競技者に対して反則を行い、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合、ボールにプレーしようと試みた、または、ボールに向かうことで(相手競技者に)チャレンジしたことで反則した場合、反則を行った競技者は、警告される。それ以外のあらゆる状況(押さえる、引っぱる、押す、またはボールをプレーする可能性がないなど)においては、反則を行った競技者は、退場させられなければならない。
競技者が、ハンドの反則により、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止した場合、反則が起きた場所にかかわらず、その競技者は、退場を命じられる(自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが手や腕でボールに触れた場合を除く)。

 

シン活 #78-1

 

概要:久々の社会人の試合(副審)

 

4月7日に太陽が丘の天然芝のグラウンドで社会人リーグ京都府1部の第1節の副審をしました。

対戦相手は常に1部リーグにいるチームと、4部3部2部と毎年ステップアップして1部に上がってきたチーム(将来的にJリーグも目指しているらしいです)。

 

久々の社会人の試合でしたが、2週間前に大学生の試合(しかも90分ゲーム)を経験したので、それほど不安はありませんでした。

 

試合の方は、イエローカードが何枚か出て、警告2枚でレッドカードも出てしまい、割と激しいゲームでしたが、主審を担当した大学生がきっちり試合をコントロールされていたので、荒れる事なく、両チームともにストレスを感じないいいゲームだったと思います。

 

この日、太陽が丘の3つグラウンドで試合があったので、試合を担当した審判、インストラクター、試合が一杯あるのでレフェリングを観戦に来たアクティブレフェリー(審判活動している方)で、まあまあの人数でした。

 

それで、私の担当した試合の次の試合を観戦していて、色々とあったので、それについて書きます。

 

シン活 #77-2

概要:ペナルティーキックでの反則(不正なフェイント)

 

3月24日にオーバー60の大会の準決勝の副審と3位決定戦の主審をしました。

それで、私の試合が終わった後に、すぐに帰ってもよかったんですが、なんとなく決勝戦も観戦してました。

 

それで、試合の方は引き分けでPK戦に突入。

確か2人目のキッカーだと思いましたが、事件発生。

 

キッカーがキック仕掛けて、一旦やめて、体勢を戻してから再びキック。

ボールはゴール右隅に決まりましたが、キーパーが何やら抗議(多分キックフェイントした事でだと思いますが)。

 

キッカーと主審が何か会話をした後に、キッカーは「ゴメン」ってチームに謝りながら戻っていきました。

それを見ていた本部席の役員数名の方は、どういう判定だったのかよくわからず、「合ってるのか?」「蹴り直し違うんか?」などと騒ぎ出して、私に「合ってるの?」って意見を求められ、さらに「レフェリーに聞いて」とまで言われました。

 

いくら審判とはいえ、担当する試合ではなかったので、本部の方に「確認して下さい」と言ってから、「レフェリー」と大声で叫んで、とりあえず次のキックが蹴られないようにしてから、本部の人に確認に行ってもらいました。

 

結果的に、キッカーのフェイントでキックは失敗。それで本当であればキッカーに警告する所ですが、最後の試合なんでそこまで厳格にする必要はないという事で警告はしなかったようです。

 

今回の事象:

不正なフェイントでゴール。試合中のPKの場合はPKは失敗。キッカーに警告した後に守備側の間接フリーキックから再開。

PK戦の場合は、再開はないので、ただのキック失敗(失敗という表現は競技規則に書いてないけど)で、キッカーに警告。

 

この辺のルールも結構わかりずらいですけど、実際に侵入とかフェイントはたまに起こるんで、しっかりと覚えておかないと、自分が遭遇した時にきちんとできないですからね。

 

ペナルティーキックの要約表

 

 

シン活 #77-1

概要:O-60 高校OB交流戦の副審と主審

 

3月24日にオーバー60の大会の準決勝の副審と3位決定戦の主審をしました。

 

まあ、年齢が年齢だけに、試合全体の運動量も多くなく、可もなく不可もなくなジャッジが出来たかなと思います。

 

試合中の選手同士の掛け声が、外見は明らかに年配にも関わらず、「お前、何しとんねん!」みたいな感じで、随所で聞いているこっちが引くくらいの怒号が聞こえてきて、高校時代から40年以上続く縦社会を実感する事ができました。

 

最近、主審をする際の動き方を色々と考えているんですけど、選手とぶつかりそうになる事が多いんですよね。

色々と改善する必要がありますね。

 

この試合、私の担当した試合ではないですが、決勝でのPK戦の出来事について書きます。

シン活 #76-2

概要:ゴールインかどうかの判断

 

引き続き、3月20日の祝日(春分の日)に、京田辺にある大学で、京都学生サッカー選手権大会(大学の大会)の準々決勝の副審。

 

強烈な寒さと雨、強風でプレーもゆっくりとした感じでした。

後半になって、雨がある程度止んだのと、2部のチームが先制した事もあって、後半途中からプレーも激しくなってきました。

 

そんな中で、コーナーキックから(だったと思うけどちょっと忘れました)、なんだかんだあってシュート。ゴールキーパーが必死で掻き出したけど、ゴールラインを超えたかどうかギリギリの位置(掻き出した後キーパーはゴールの中に入ってました)。

当然、攻撃側のチームは私に対して、「入った、入った」って必死のアピール。

 

たまたまといえばたまたまですが、私はほぼゴールラインに立っていたので、主審にゴールインしていないという意思表示(少し首を振り)。

結果的に私がいい位置にいた事で攻撃側の選手もしつこいアピールはせず。

 

試合前の審判の打合せで、ゴールで掻き出しがあった場合にどうするのかという確認を行いますが、自分が副審をしていて実際にそんなギリギリのシーンに遭遇したのは初めて。正直、心臓はバクバクしてました。

もしこれがゴールインしていた場合、ちゃんと冷静にゼスチャーできたかどうか自信はありませんが、今回、経験できた事で、次同じようなシーンがあってもし得点だった場合はちゃんとゼスチャーできるんじゃないかなと思います。

 

 

審判員のための実践的ガイドライン | 日本サッカー協会

 

ボディーランゲージ、コミュニケーションと笛

2. 副審

得点か得点でないか
ボール全体がゴールラインを越えたことが明白な場合、副審は追加のシグナルを行うことなく主審にアイコンタクトをしなければならない。

得点があったがボールが依然インプレーのように見えるとき、副審は先ず旗を上げて主審の注意を引き、その後得点を確認する。

 

シン活 #76-1

概要:激寒な環境での副審

 

3月20日の祝日(春分の日)に、京田辺にある大学で、京都学生サッカー選手権大会(大学の大会)の準々決勝の副審をしました。

 

対戦相手は関西の1部リーグと2部リーグのチームという事で、割当がわかった時点で、プレーのスピードについていけるかとか色々と不安でした。

 

試合当日、この日は春とは思えないほど気温が低く、風も強く、時折雨が降る最悪の天候。私の担当は2試合目で、1試合目を見学してましたが、上着を着ていても強烈な寒さでした。

 

1試合目は1部リーグ所属のチームが、3部リーグ所属の某西日本トップの有名国立大学に負けるという番狂わせ。残念ながら自分の試合準備で最後まで見れませんでしたが、かなり盛り上がってました。

 

それで、いよいよ私が担当する2試合目の開始。開始10分前くらいから雨が降る始め、途中、みぞれ交じりになって、風も強くて、正直試合どころではなかったです。

 

ずっと、私の背中側から風が吹きつけて、背中側はびしょぬれ、胸の方はあまり濡れていないというくらいの強風でした。

 

選手も寒さのせいか、プレーのスピードが遅く、「プレーについていけるのか」という点については大丈夫でした。

 

この試合、次回1つだけ書きます。

 

 

 

シン活 #75

概要:フリーキックでの再開

 

3月16日にU-15京都府2部リーグの主審をした時の話(帯同審判として)。

 

試合後にチームの監督から質問されました。

「後半3本あったフリーキック、全部笛を吹いて止めてたけど、止める必要なかったんじゃないですか?」

 

一応、すべてキッカーに聞いた上で止めていたんですけど、確かに聞く必要もなかったキックもあったかなと思います。

私もよくミスるんですけど、攻撃側の選手が早く始めたいのか落ち着いて蹴りたいのかその意図を理解してあげる事。そうでないと、グダグダになってしまったり、不必要に再開が遅くなったり、無駄なカードが出たりするので、選手もベンチも観客もストレスのない再開ができるようにするのって、結構難しいんですよね。

 

フリーキックの再開って、結構審判のレベルがわかったりします。

 

 

直接フリーキックの注意点(私がこれまで教わった事):

  • 一番大事なのは攻撃側(ファウルされた方)のクイックリスタートを保証する事。そのために、守備側の選手が近づいて再開の邪魔をする事は防ぐ必要がある
  • よく守備側の選手が「レフェリー止めて」というけど、守備側の選手にそんな権利はない(ファウルをした側なので)。攻撃側の選手が止めて欲しいといった場合は笛を吹いてプレーを止めていることを明確にする
  • 審判が勝手に笛を吹いて止める事もしない

 

 

 

シン活 #74-4

概要:ラフプレーによる警告

 

この試合、最後です。

試合終盤、に少しバウンドしたボールに対して、両チーム1名ずつの選手が寄せていきました。そこで、胸辺りに弾んだボールに対して、一人の選手が足を高く上げて蹴ろうとして、相手選手の顔を蹴ってしまいました。

 

幸い、本部(ベンチ)側とは反対のタッチ側だったのでベンチの騒ぐ声はあまり聞こえませんでしたが、近くにいた何人かの選手からも「カードでしょ」という声が上がりました。

私は「大丈夫、わかっているから」って言いながらゆっくりと近づいて行って、蹴った選手にイエローカードを提示。

その後に蹴られた選手に「大丈夫?どの辺に当たった?」って聞きました。

選手が「手でガードしたんで大丈夫でした」って言ってくれたので、幸いダメージはなさそうで良かったです。

 

後日、別の試合(私は副審担当)でインストラクターの方が主審に対して、イエローカードについては、上のカテゴリーになればなるほど、選手から「今のカードでしょ!?」ってアピールとかもあるので、すぐに出さないと、「選手に言われたから出した」ように見えてしまうと指摘されてました。

 

出すのはゆっくりだとしても、カードをポケットからすぐに抜けば、「レフェリー、カード出すんだな」ってわかるので、「選手から言われたから出した」ような印象を与えないので、まずはすぐにポケットから出すように意識するようにしていこうと思います。

ちなみに、私はイエローカードは右胸のポケットに入れていたんですけど、それだと明らかに出すのが遅くなるので、ズボンの右前のポケットに入れるようにしました。

 

ちなみにファウルの理由はラフプレー。

理由:足を無謀に高く上げて相手選手を蹴った

 

サッカー競技規則2023/24 | 日本サッカー協会 (jfa.jp)

第12条 ファウルと不正行為

1. 直接フリーキック

競技者が次の反則のいずれかを相手競技者に対して不用意に、無謀に、または過剰な力で行ったと主審が判断した場合、直接フリーキックが与えられる。
チャージする。
飛びかかる。
ける、またはけろうとする。
押す。
打つ、または打とうとする(頭突きを含む)。
タックルする、またはチャレンジする。
つまずかせる、またはつまずかせようとする。
身体的接触を伴う反則が起きたときは、直接フリーキックまたはペナルティーキックで罰せられる。
・不用意とは、競技者が相手にチャレンジするときに注意もしくは配慮が欠けていると判断される、または慎重さを欠いて行動すること。懲戒の罰則は、必要ない。
・無謀とは、競技者が相手競技者にとって危険になる、または結果的にそうなることを無視して行動することで、警告されなければならない。
・過剰な力を用いるとは、競技者が必要以上の力を用いる、または相手競技者の安全を脅かすことで、退場が命じられなければならない。