シン活 #49-2

試合:U-12京都府リーグ2部 後期

 

概要:SPAで警告

 

引き続き、2022年12月10日、みどりが丘運動公園でU-12府リーグ2部の主審(一人審判)。

 

1試合目はまあまあ無難にこなせたかなと。

2試合目。センターサークル付近での争いからドリブルで抜け出した選手に遅れて足を出し、柔道でいう出足払いみたいな感じで後ろの足を引っかけたため、割と勢いよく転倒してしまいました。

 

結果的に倒れ方は激しかったですが、足の出し方はそれほど危ない訳でもなかったので、とりあえずファウルした選手を呼んで注意しました。

ただ、あんまり反省した感じはなかったので、ちょっと嫌な予感がありつつプレー再開。

 

そのあと、右サイドで抜け出そうとした選手に守備側の選手が体をぶつけて(と足もひっかけて)転倒させました。

抜け出せていれば、後ろにディフェンスがいなくて大きなチャンスだったのと、プレー的に転倒の仕方がちょっと危なかったですが、これもそれほど激しくあたりに行ったわけではないので、ラフプレーではなくSPAでイエローカードを出しました。

 

普通小学生だとイエローカードを出したらショックを受けたりするんですが、その選手は動じることなく、むしろ「ファウルちがうやんか!」って私の判定に対して不満な態度を取りました。

他の選手何人かも「あれがファウル?」とか言ってたので自分の中でもちょっと不安になってきましたが、どう思い返してもファウルだと思うけどって考えながら、とりあえずは気にしないで目の前のプレーに集中しました。

 

ちなみに、この試合、ファウルされた方のチームのコーチが審判としても活動されていて、何回か一緒に審判させてもらった事もあるので、あとから「あのイエローカード出したプレーって、選手が何人か文句言ってたんですけど、ファウルじゃなかったですか?」って確認したら、「あれはファウルでしたよ」って言ってもらえたので、安心しました。

 

ちなみにSPAという用語。あたりまえですが、温泉やスーパー銭湯じゃないです。

stop(s) a promising attack」の頭文字で、日本語競技規則では「大きなチャンスとなる攻撃の阻止」となっております。

Jリーグジャッジリプレイでは「DOGSO」か「SPA」かっていうプレーが結構何度も取り上げられているのでおなじみです。

 

赤字部分の英語の競技規則:

commits a foul which interferes with or stops a promising attack, except
where the referee awards a penalty kick for an offence which was an attempt
to play the ball

この条文をみると、「stop」だけじゃなくその前に「interferes with or (妨害)」とあるので本当は「ISPA」なんじゃないかなと思ったりしましたが。

 

 

競技規則(2022/23) 第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)

 

警告となる反則
競技者は、次の場合、警告される。

  •  プレーの再開を遅らせる。
  •  言葉または行動により異議を示す。
  •  主審の承認を得ず、競技のフィールドに入る、復帰する、または意図的に競技のフィールドから離れる。
  •  ドロップボール、コーナーキックフリーキックまたはスローインでプレーが再開されるときに規定の距離を守らない。
  •  繰り返し反則する(「繰り返し」の定義に明確な回数や反則のパターンは、ない)。
  •  反スポーツ的行為を行う。
  •  レフェリーレビューエリア(RRA)に入る。
  • ( 主審がレビューのために用いる)TVシグナルを過度に示す。

 

反スポーツ的行為に対する警告
競技者が反スポーツ的行為で警告されなければならない状況は、様々である。例えば競技者が、

  •  負傷を装う、またはファウルをされたふりをする(シミュレーション)などで主審を騙そうとする。
  •  プレー中、または主審の承認を得ずにゴールキーパーと入れ替わる(第3 条参照)。
  • 直接フリーキックとなる反則を無謀に行う。
  •  相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害または阻止するためにボールを手や腕で扱う。
  •  相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害または阻止するためにいかなる反則を行う。ただし、ボールをプレーしようと試みて反則を行い、主審がペナルティーキックを与えた場合を除く。
  •  ボールをプレーしようと試みて反則を行い相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与える。
  • ( その試みが成功しようとしまいと)ボールを手や腕で扱って得点をしようと試みる、または得点を阻止しようと試みて失敗する。
  •  競技のフィールドに認められないマークを描く。
  •  競技のフィールドから離れる承認を得たのち、競技のフィールドから出る途中でボールをプレーする。
  •  試合にとってリスペクトに欠ける行為を行う。
  • フリーキックゴールキックのときも含め)ゴールキーパーが手でボールに触れる触れないにかかわらず、競技規則の裏をかいて、頭、胸、膝などを用いボールがゴールキーパーにパスできるよう意図的なトリックを企てる。ゴールキーパーが意図的なトリックを企てていたならば、ゴールキーパーが罰せられる。
  •  プレー中、または再開のときに言葉で相手競技者を惑わす。