概要:あわや乱闘騒ぎ?
2022年11月12日、滋賀県でU-15高円宮杯関西大会プレーオフの副審をしました。
中学校3年生にとっては、ジュニアユースでは最後の公式戦。全国大会につながるだけあった中々に熱い試合でした。
試合は両チームともに関西のカテゴリーに所属するだけあって、球際の激しさはかなりのものでした。
それで、前半終了間際に、私(A1)と反対側のサイドで、守備側の選手がファウルした後に、ボールをわざとタッチラインの方に蹴り出してしまったみたいです。
それで、感情的になった攻撃側の選手が守備側の選手につかみかかって、両チームの選手が寄ってきて「あわや乱闘か?」とザワつきました。
幸い、両チームの冷静な選手が間に入って乱闘になる事はなかったですが、主審と副審(A2)は上手く対処出来てなかった感じでした。
あとから聞いた話では相手選手を蹴っていた選手もいたみたいなんで、カードも出す必要があったのではないかと感じました。
(私のサイドで発生していた場合に落ち着いて対処出来ていたかと言われると自信はないですが)
おそらく、ファウルをした守備側の選手がボールを蹴り出した所ですぐに間に入って、遅延行為でイエローカードを提示したら、ファウルをされた攻撃側の選手も何かしようとは思わなかったんじゃないかなと思いました。
そういう意味で、ファウルが発生した場合、主審はすぐにファウルが発生した場所に近づく必要があると思いますが、私もどっちかというと笛を吹いたことで満足してゆっくり歩きながら近づいたりするんで、無意識で近づけるくらいにならないといけないです。
多分、プレーに関係のない所で相手選手を蹴った場合、退場となる反則のうち、「乱暴な行為を犯す」に該当するんじゃないかなと思います。
競技規則(2022/23) 第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)
退場となる反則
競技者、交代要員または交代して退いた競技者は、次の反則のいずれかを犯した場合、退場を命じられる。
- 著しく不正なプレーを犯す。
- 乱暴な行為を犯す。
- 攻撃的な、侮辱的な、もしくは下品な発言をする、または行動をとる。
著しく不正なプレー
相手競技者の安全を脅かすタックルをする、もしくは挑む、または過剰な力を用いる、または粗暴な行為を行った場合、著しく不正なプレーを犯したことで罰せられなければならない。
いかなる競技者もボールに挑むときに、過剰な力や相手競技者の安全を脅かす方法で、相手競技者に対し片足もしくは両足を使って前、横または後ろから突進した場合、著しく不正なプレーを犯したことになる。
乱暴な行為
乱暴な行為とは、身体的接触のあるなしにかかわらず、競技者がボールに挑んでいないときに相手競技者に対して、または味方競技者、チーム役員、審判員、観客もしくはその他の者に対して過剰な力を用いる、粗暴な行為を行う、または行おうとすることである。
加えて、競技者がボールに挑んでいないとき、意図的に相手競技者やその他の者に対して頭や顔を手や腕で打つ場合、その力が微小なものでない限り、乱暴な行為を犯したことになる。