シン活 #4-2

タイトル:DOGSOでPK

 

引き続き、2021年10月31日のU-15女子関西大会の副審。

 

私の担当した試合のひとつ前の試合でのプレイを紹介します。

 

概要:PA内でドリブルで抜け出した選手がキーパーと1対1。キーパーは飛び込んで防ごうとしたけど、ボールに触れずに攻撃側の選手を倒してしまい、PK。カードは無し。

 

このシーンを、その前後の試合で審判を担当する人と見ていたんですけど、このファウルはカードがいるんじゃないかというので、話題になりました。

 

ゴールエリアのすぐ外くらいで、ほぼ中央、PA内には守備側の選手は結構いましたが、キーパーが飛び出していたので、ファウルが無ければ無人のゴールに蹴り込むだけという状況だったので、いわゆるDOGSOの4要件には十分当てはまる気がしました。

DOGSOだけど、ボールにはプレーしようとしていたので、反スポで警告が正しい気がしますね。仮にこれがキーパーと1対1で後ろから明らかにボールにいかずに押し倒したりした場合は「ボールをプレーしようと試みて」にならないので、「PK + 退場 + 時節出場停止」の三重罰になってしまいます。

選手の皆さんはこのルールはきっちりとルールを理解しておきましょう(まあ、そもそもファウルはしたらダメなんですけどね)

 

 

競技規則(21/22) 第12条ファウルと不正行為(一部抜粋)

警告となる反則
競技者は、次の場合、警告される。

 

反スポーツ的行為に対する警告
競技者が反スポーツ的行為で警告されなければならない状況は、様々である。例えば、

  •  負傷を装って、またはファウルをされたふりをして(シミュレーション)、主審を騙そうとする。
  •  プレー中、または主審の承認を得ずにゴールキーパーと入れ替わる(第3 条参照)。
  •  直接フリーキックとなる反則を無謀に行う。
  •  相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害または阻止するためにボールを手や腕で扱う。
  •  相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害または阻止するためにいかなる反則を犯す。ただし、ボールをプレーしようと試みて反則を犯し、主審がペナルティーキックを与えた場合を除く。
  •  ボールをプレーしようと試みて反則を犯し相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与える。
  • ( その試みが成功しようとしまいと)ボールを手や腕で扱って得点をしようと試みる、または得点を阻止しようと試みて失敗する。
  •  競技のフィールドに認められないマークを描く。
  •  競技のフィールドから離れる承認を得たのち、競技のフィールドから出る途中でボールをプレーする。
  •  試合に対してリスペクトに欠ける行為を行う。
  • ( フリーキックゴールキックのときも含め)ゴールキーパーが手でボールに触れる触れないにかかわらず、競技規則の裏をかいて、頭、胸、膝などを用いボールがゴールキーパーにパスできるよう意図的なトリックを企てる。ゴールキーパーが意図的なトリックを企てていたならば、ゴールキーパーが罰せられる。
  •  プレー中、または再開のときに言葉で相手競技者を惑わす。

 

 

ちなみに以下が「Jリーグジャッジリプレイ」 でも有名なDOGSOの4つの要件

 

次の状況を考慮に入れなければならない。

  •  反則とゴールとの距離
  •  全体的なプレーの方向
  •  ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性
  •  守備側競技者の位置と数