本当は高校サッカー選手権準決勝の前に書こうとしたのですが、完全に乗り遅れました。
ロングスローに関して、賛否両論ありますが、私の考えは下記の通りです。
1.チームの立場(選手や監督)として考えるとOK
2.JFAの立場(ワールドカップで勝つための育成)を考えるならNG
1.チームの立場(選手や監督)として考えるとOK
チームとして勝つための手段として、その方法は否定できないと思います。
近い方法として、FWの長身選手めがけてボールを蹴る(いわゆる蹴るサッカー)という方法もあります。ジュニアやジュニアユースでも、リーグ戦はつないでいるのに、トーナメントになると、DFからFW(あるいは相手DFラインの裏)めがけて蹴っていくチームって多いですよね。
やっぱり、バルサやスペイン代表みたいに高い技術がないと、GKやDFからつないでいくサッカーは習熟に時間がかかるし、技術的に未熟な段階で取り入れるのはリスクが高いからですかね。
2.JFAの立場(ワールドカップで勝つための育成)を考えるならNG
JFAとして、2030年までにワールドカップでベスト4に入るという目標を掲げているので、本気でそれを考えているのであれば、(以前より少なくなったとはいえ)プロ選手の供給源である高校サッカーについては、海外で通用する選手を多く育ててもらう必要がありますよね。
そもそも、海外と比べたら平均身長が低い日本が、ロングスローを放り込んで通用するのか?ヨーロッパの強豪の2m近い身長のGKやCBとヘディングで勝負できるのか?おそらく何度やってもはね返されて終わりのような気がします。
だとしたら、高校サッカーでのロングスローは、同じ体格のもの同士での戦いでしか通用しないようなガラパゴスな戦術という事になります。そんな戦術に将来、世界と戦う可能性のある選手の貴重な時間を使っていいのかという見解にならないのでしょうか?
もし、ロングスローは世界で通用しないガラパゴス戦術とJFAが考えるのであれば、育成年代(U-18)でのロングスローは禁止ってローカルルールを作るぐらいしてもいいのではないかと思います。
ロングスローを禁止させるルール案
- ドロップボールの再開方法のルールを流用してスローインのボールも二人以上がプレーしないとゴールにしない
- スローインされたボールが地面に触れることなく直接PA内の選手がプレーした場合は相手ボールのスローインから再開
1.ドロップボールの再開方法を流用する案:
スローイン(ドロップ)されたボールが2 人以上の競技者に触れることなくゴールに入った場合、プレーは次のように再開される:
・ ボールが相手競技者のゴールに入った場合、ゴールキック
・ ボールがそのチームのゴールに入った場合、コーナーキック
2018ロシアワールドカップでの平均身長
ドイツ代表・・・185.8
ベルギー ・・・185.3
日本 ・・・178.8
平均身長ランキング:2018 FIFA WORLD CUP RUSSIA(2018 FIFA ワールドカップロシア大会特集):Jリーグ.jp