タイトル:オフサイド(相手競技者の意図的なプレー)
息子が敗退するまでの番外編(サンガカップ)を書きましたが、 サンガカップの1回戦2回戦とチームの試合の後の主審を行いました。
サンガカップはなんといっても、京都のジュニア(第4種)最後の公式戦。上位の大会(全国、関西)にはつながりませんが、小学生最後の大会であることと、なんといっても上位に進出すればローカルとはいえテレビ(KBS京都)で1時間か1時間半ほど放映されるので、どのチームも熱の入りようが他の大会とは段違い。
それで、息子のチームは1回戦薄氷のPK勝ちだったので、私が次の試合の主審をしました(負けて主審はすごく悲しいので、大体「勝ち審」にしてます)。
試合は府リーグ1部の強豪(R)と全日ベスト4チームの2ndチーム(S 3部リーグ)。さすがに、ここは府リーグ1部のRが勝つかなというのが事前の私の予想(3点以上の大差勝ちもあるかなと思ってました)。
試合が始まると、Rの方が緊張からか少しカタい感じ。一方のSの方は、府リーグ1部なんて事は全然気にしていないように思いっきりプレーしている印象。
Rの方は、トップの選手がDFラインギリギリで勝負するので、こっちも気が抜けません。でも、ことごとくオフサイドになってしまってました。この日は自分のジャッジに自信を持って出来ていたんですけど、Rのトップの選手は何度か私のジャッジに不満げな態度を示してました。
試合はRが押し気味に進めるも、トップがオフサイドに引っかかってばかりで中々得点できず。Sもたまにカウンターを仕掛けます。
前半10分位に、Sの選手がゴールエリアの少し外にいたトップの選手にパス。でもこれが思いっきりのオフサイド(2mくらい出ていたような)。笛を吹く準備をしていたら、Rの選手が足を延ばしてボールに触ってしまいました。でも、まともに足に当たらずに、結果的にSの選手にナイスパスになってしまい、ボールを受けたSの選手がシュートしてゴール。
Rの選手は何人も「オフサイド!」って叫んでましたけど、意図的にプレーしたと判断してゴールの判定。
このシーンって、「Jリーグジャッジリプレイ」の初期の頃に同じようなケースがあました。完全にオフサイドの位置にいる選手にパスをしようとして、そのパスをDFがパスカットしようとして触った結果、オフサイドポジションにいた選手にボールがわたってしまい、キーパーと1対1からファウルでPKというシーンで、上川さんが守備側の「意図的なプレー」でボールに触ったので、オフサイドではないという結論でした。
ただし、原さんは納得されておらず、選手・チームスタッフ・観客もこのルールをどこまで理解しているのか?と疑問を呈しておられました。
ひょっとしたら、私がジャッジした試合でも、私以外(選手・監督・観客)の大半は「主審がオフサイドを見落とした」って思っているかもしれませんね。
私としては、笛を口にくわえながらも最後までプレーを確認して判断した結構会心のジャッジなんですけど。
8分30秒くらいからのプレーです。
競技規則(2020/21) 第11条 オフサイド(一部抜粋)
オフサイドポジションにいる競技者は、相手競技者が意図的にプレーしたボールを受けたとき、意図的なハンドの反則を犯した場合も含め、利益を得ているとはみなされない。
ただし、意図的なセーブからのボールを除く。