ジュニアサッカージャッジ リプレイ#12

概要:警告

 

詳細:膝程度の高さに浮き上がったボールを競り合う際に、ジャンプしながら足裏で相手の脛を蹴った。危険なプレーという事でイエローカードを出した。

 

今回の教訓:練習試合だからといって言葉(注意)で済ますのではなく、きちんとカードを出す事で、犯した反則の重大さを本人だけでなく、他の選手やコーチ(観客)に対しても明示できるのでやっぱりカードは出すべき

 

息子のチームがこの土日(3月2日3日)に三重県伊勢市で行われた大会に参加しました(2日間とも片道160Km日帰りの強行スケジュールで疲労感が半端ないですが)。

息子のチームは2チームエントリーしたのですが、1日目のグループリーグは両チームともに入ったグループが強豪チーム揃いということもあって、残念ながら2チームとも決勝トーナメントに進めずに2日目は下位のリーグ戦に回る事になりました。

 

2日目は動きもよくて、両チームとも全勝(2勝)して最終戦の同じチーム同士の対戦となりました。

審判は相互審(対戦チーム同士で前後半どちらかの審判を担当)だったんですけど、同じチームなので、前後半ともに私が審判をして、2人のコーチがそれぞれのチームの指示に専念してもらいました。

 

Aチーム対Bチームの試合だったので、前半はBチームが気持ちで負けているのもあって4点取られてしまいましたが、後半はその点をコーチがきっちり修正したためか、危ない場面は何度かありながらもロングシュートの1点だけに抑えてました。

そんなBチームの頑張りがあったためにプレイが激しくなったのか、後半(15分ハーフ)の半分経過したくらいで、PAから7mほど外側ほぼ中央の位置で浮き球のボールを攻撃側(Bチーム)の選手が蹴ろうとした所に、守備側の選手が足裏で攻撃側の選手の脛を蹴ってしまいました。子供なんでそれほど勢いもないので骨折などはなかったですが、蹴られた後に攻撃側の選手はうずくまって痛がってました。

 

カップ戦でしかも同じチーム同士の対戦でしたし、やった本人も反省してましたけど、一歩間違えばという本当に危ないプレーだったので、口頭で注意するだけで済ませるのではなく、チームやコーチにもきちんと伝える意味もあってイエローカードを出しました。

 

外から見ているコーチはファウルで笛が吹かれてもどの程度のプレーなのかわからない事が結構あると思うんですよ(距離とか角度とか間に選手がいたりするので)。

なので、一番近くで見ている審判が反則の度合いによって、口頭で注意するだけですませずに、きちんとカードを出す事で、コーチも後で選手や審判に対して「どういう理由でカードを出したのか(出されたのか)?」を確認する事で、そういった危険なプレーをさせないように選手に理解させる事ができると思うんですよ。

 

試合中にファウルがあったかどうかなんて試合が終われば大体忘れてしまいますけど、さすがにカードが出れば得点以上に印象に残るんで忘れてしまう事はないと思うんですよね。まあ、そんな危険なプレーをしたのに選手に何も言わないようなコーチはどうしようもないんで相手にしなくていいですけど。

 

昨日のカード出したシーンを嫁が撮ってるビデオでチェックしたら、嫁が「すぐにカード出そうとするし・・・」って、リスペクトの欠片もない発言をしてましたけど、私なりに危険なプレーを減らすためにやってるんですけど、どうしても「ジュニアなんだからカードはどうかと・・・」という感じであまり理解は得られていません。

 

でも、たとえ少数派であっても、カードおじさんと言われようとも(今の所言われてませんけど)、信念をもってやっていきたいです(でも、人の意見も多少聞きながら)。

 

競技規則 第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)

 

 1. 直接フリーキック
競技者が次の反則のいずれかを相手競技者に対して不用意に、無謀に、または、過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接フリーキックが与えられる:

 

不用意とは、競技者が相手に挑むとき注意や配慮が欠けていると判断される、または、慎重さを欠いてプレーを行うことである。懲戒処置は必要ない
無謀とは、相手競技者が危険にさらされていることを無視して、または、結果的に危険となるプレーを行うことであり、このようにプレーする競技者は、警告されなければならない。
過剰な力とは、競技者が必要以上の力を用いて相手競技者の安全を危険にさらすことであり、このようにプレーする競技者には退場が命じられなければならない。