ジュニアサッカージャッジ リプレイ#81

タイトル:ハンドによる警告

 

10月18日に関西少女サッカー大会の京都府予選にチームの帯同審判として参加しました。

 結果的に3試合(予選1試合、準決勝と決勝という大事な試合)審判しました。

時間が短かったので(予選は7分ハーフ、準決勝と決勝は12分ハーフ) 、なんとか走りまくりましたが、どの試合も、女子にとっては全日と匹敵する大きな試合で非常に神経を使いました。

 

色々とあったような気がしますが、大きなところでいうと準決勝の試合で、女子の試合という空気も読まずに、新参者の私が警告を与えましたのでその事について報告させていただきます。

 

プレーの概要:ゴール前での混戦(密集状態)でキーパーがボールをこぼす。こぼれたボールを攻撃側の選手がキック(それほど勢いはなかったけど)。そのボールを守備側のフィールドプレーヤーが手でボールをつかんでしまって、PKと警告を与えた

 

プレーの詳細:

前半6分くらいで、 ゴール前(ゴールエリアの内側)に上がったボールをキーパーがキャッチしようとしたが、周りからの寄せが気になった為か、ボールを前にこぼしてしまう。

こぼれたボールをキーパーが再度キャッチしようとするも、敵選手が間に入った為にキャッチできず。

攻撃側の選手が蹴ったボールがキーパーを抜けてゴールに向かう(勢いはないが)。

ゴールライン際にいた守備側の選手が、焦ったためか、なぜかボールを手でつかんでしまう(キックできたのに)。ボールをつかんだ選手は「しまった!」という感じで頭を抱えてしまう。

笛をふいてPKのジャッジ。本来ならばレッドカードだと思うが、ジュニアなんでそこは忖度してイエローカードを提示(本人には「本当はレッドカードやで」と注意しながら) 。

 

このプレーに関して、ハーフタイム中に得点された方のコーチからどういったプレーだったのか説明を求められる。「キーパーへのチャージでボールを落としたのではないのか?」と言われましたが、接触はなかった事を伝えて納得してもらいました。

 

試合後に、相手側のチームと、試合をみていた私のチームのコーチからも何があったのか聞かれました。

ハンドがあったというと、ビックリしていて、あまりにもゴチャゴチャしていて、ベンチ側からも、うちのコーチたちがみていた応援席(反対側のゴール側)からも全く見えなかったそうです。

たまたま私がいた場所(ゴール中央、PAライン上辺り)からは選手がブラインドにならずに全てみれたので、上手くジャッジできて良かったです。

 

 競技規則(2020/21) 第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)

反スポーツ的行為に対する警告
競技者が反スポーツ的行為で警告されなければならない状況は様々である。例えば:
・ 相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害、または阻止するためにボールを手または腕で扱う。

 

退場となる反則
競技者、交代要員または交代して退いた競技者は、次の反則のいずれかを犯した場合、退場を命じられる:
・ ハンドの反則を犯し、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止する(自分のペナルティーエリア内にいるゴールキーパーを除く)。