Jリーグジャッジ リプレイ #6

今回はいつものメンバー(MCが平畠さん、解説が原博実Jリーグ副理事長と上川徹JFAトップレフェリーグループシニアマネジャー)。

上川さんが先週休んでいたのはFIFAの本部(スイスのチューリッヒ)でVARに関する会議?研修?みたいなのに参加していたみたい。

 

今回は先日(2018年10月27日)行われたルヴァンカップ決勝(湘南ベルマーレ対横浜F・マリノス)から二つのプレーに対するジャッジに関して検証。

 

1つ目は湘南が得点したシーン。

プレーの内容:湘南の攻撃で右サイド(位置は大体タッチラインから10m、センターラインから15mくらい横浜陣内に入った所)で横浜(守備側がファウル)。副審が旗を上げてファウルをアピール。一旦主審も笛を吹く準備をしたけど、湘南のパスがつながったので手を上げてアドバンテージのジェスチャー。副審もすぐに旗を下げる。結局、中央でパスを受けた杉岡選手がペナルティエリアの少し外からミドルシュートでゴール。

原さんも上川さんもファールが起きてもすぐに笛を吹かずにその後のプレーの流れをみながらアドバンテージをとったすばらしいジャッジという見解。

プロと素人と比べたらいけないんだけど、サッカーの審判する上でアドバンテージってすごく難しいんですよね。

 

アドバンテージの流れ

①反則が起こったことを認識

②その時の状況でプレーを止めないほうが反則された側に有利になるのかどうかという判断

③「プレーオン」という宣言と両腕あるいは片腕を前に上げるジェスチャー

④その後のプレーの流れでアドバンテージを採用するかどうか判断

 

最近私も反則が起きても少し周りの状況を把握して笛を吹かずに待つという事は出来ているんですけど、③のアドバンテージの宣言が出来ません。結果として、④で笛を吹くのが選手としては訳のわからない所で笛が吹かれたってなってしまって、「その前のプレーの反則のアドバンテージ」とかって口頭で伝えたりしてます。まあ、「プレーオン」っていってもジュニアの場合は選手もよく分からないんで言わなくてもいいかなとも思いますけど、ジェスチャー(腕を前に出す)をすることでベンチは「アドバンテージを取ったんだな」ってなるから審判がちゃんと見ているんだなという信頼につながると思うんですけど、如何せん、すごく難しいです。

 

2つ目は79分に横浜のイッペイシノヅカ選手がペナルティエリア内で倒れたけど、PKを取られなかったのが正しいのかどうか。

プレー内容:左サイドペナルティエリア内(1~2mほど内側)で横浜のパス交換を湘南の岡本選手がパスカットするもボールを保持できず、そのボールを奪ったイッペイシノヅカがドリブルしようとした所に岡本選手が足を出してイッペイシノヅカ選手が転倒。

原さんは「これはPKでしょ」っていう意見。上川さんは「どっちともとれる。VARで検証したとしても微妙」という意見。

足が掛かっているのは間違いないんでしょうけど、PKにならなかったのはシノヅカ選手が派手に転びすぎた事が原因じゃないでしょうか。もう少し踏ん張って頑張る所を見せて結局転倒したみたいな状況だったらPK取れてたかもしれないですね。この前の#5-1の土居選手の転倒もそうだけど、PKをもらいにいくような事をすると審判も吹かない可能性が高いのかもしれませんね。

派手すぎる転倒は見ていても興ざめしてしまうので、こういったジャッジが増えると選手もPKをもらう様なプレーが減っていいかもですね。もちろん本当に危険なプレーというのはちゃんと取らないといけませんけど。

 

 

 

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