PTAについて

ベルマークのことを書いたついでにPTAについても書いてみます。あくまでも私の経験に基づいての意見です(嫁がPTAの役員をしていたのでそれを横でみていたのと、嫁から色々と聞いた話)。地域や学校(小・中・高や公立か私立かなど)によっても色々と違いがあるかもしれません。

 

専業主婦世帯と共働き世帯の推移

資料の一番最初(昭和55年)の共働き世帯の比率が35%位から平成3年に専業主婦の世帯と共働きの世帯数がほぼ同数に。その後約10年は大体同数のまま推移してたのが、平成12年を境にどんどん共働き世帯の世帯数が増えて、現状(平成29年)は昭和55年の数値からほぼ逆転。共働き世帯が1,188万世帯に対して専業主婦世帯が641万世帯。

 

専業主婦世帯と共働き世帯の推移

男女共同参画白書(概要版) 平成30年版 | 内閣府男女共同参画局

 

確かに私が小学生の時は友達でも共働きの家の方が少なかった気がしますが、中学~高校になるにつれて友人の親もわりと共働きが多かったような気がします。私の親も、私が小学校の高学年くらいから母が働きに出たので途中から共働き世帯です。

最近でいうと、うちの子供3人(小4~高1)の友達の家や近所の家を見ても共働きの方が多いです。子供が小さい時は専業主婦だった家も子供が小学校に入って一人で留守番できるような年齢になったタイミングでパートなどで働きに出るようになっている家も多いので、おそらく全体としても子供が小学校~中学校~高校と大きくなるほど共働き世帯の比率は高くなっているんじゃないでしょうか。

 

そのように専業主婦世帯と共働き世代の比率が大きく変わっていく中で、PTAという組織は役員や委員会の活動が未だに集合するのが昼間だったり、色々な作業の負担が大きいなど昔からの(専業主婦を前提とした)仕組みを変えようとしないままで来ている為に、制度疲労を起こして、最近あちこちでPTAの存在意義に関して疑問の声が上がっているんじゃないかと思います。

 

うちの嫁も中学校で2年間PTAの役員をしたので(申し訳ないけど全部まかせっきりでしたけど)、横で見ていて「これは無駄だよな」という活動がいくつかありました。ただ、嫁に「その活動いるの?」っていったら、なんか自分の活動を全て否定されたかのように怒られました。地域の集まりの席で、同じ町内の方が昔PTAの会長をされていたと聞いた時に「PTAの活動って不要な活動をやめないとまずいですよね」って軽く聞いた時にも、やっぱり否定的な感じでした。

私としてはこのままでは近いうちにPTAという組織が破綻するから、少しでも負担を少なくして今の世帯のあり方(共働き世帯の方が圧倒的に多い)でも存続できるようにした方がいいんじゃないかという思いなんですけど、誤解されやすい&ひと言多い性格なもんで、どうも真意を理解してもらえません。なので、ブログで私が当事者を横から冷ややかにみてきた中で思ったことを書いてみます。

 

PTA活動でいらないと思うもの

・ヨガとかそういった訳の分からない体験教室

参加者が少ないのでPTA役員がサクラ的に参加するはめになっている。ヨガなんてやりたかったら自分で勝手に行けばいいのに、なんか委員会活動のための活動みたいなことになっている。

 

・PTA新聞

先生紹介とかクラブ紹介など。わざわざ写真をとったり、先生やクラブのキャプテンに紹介文を書いてもらったりしてレイアウトを考えたり校正したり、とても片手間とはいえない時間と手間がかかる。確かに出来た作品は楽しんで見るかもしれませんけど、そのために仕事帰って来てから夜遅くまで頑張らないといけないのはどうなんでしょうか?

 

・ベルマーク集め

ベルマークについて - 渦の中で

 

・ 卒業式の記念品(コサージュその他)

これもネットで話題になっていて、PTAに入っていない生徒分を負担するかどうかとか議論になっているけど、こんなものでもめるくらいなら全員なしでも全然OKでしょう。大体、自分が卒業式に何をもらったなんて覚えてますか?(覚えてないのは私だけ?)そんな事でもめるくらいなら止めてしまった方がいいんじゃないですかね。

 

 

 

これはやったほうがいいと思うもの

・登下校時の見守り(でもこれも共働きの人は大変)

この間テレビでも、誘拐なんかの抑止になるっていっていたし、そういう意味では特に下校時に通学路に大人が立っているのは有効みたいです。交通事故を防ぐっていう意味で効果があるのかどうかはわかりませんけど。でも、朝の交通当番は8時ごろなんで、仕事によっては都合がつく人もいますけど、下校時(15時~16時)ってなかなか都合がつきにくいですよね。

 

今の時代に役員をするメリットのない制度

うちの子の中学校は一度役員をしたら、下の子に関しても委員等は永久免除という制度があります。兄弟が3人以上いる家庭だったらメリットがあるんでPTA役員をお願いする時にアピールポイントとなりますけど、一人っ子の場合は無意味、子供2人でもちょっと微妙なんですよね。当たり前ですけど、今の時代、兄弟が3人以上ってそんなに多くないので口説き文句にならない事の方が多いみたいです。ただ、やっぱり子供が多い家庭にはアピールできるのでそういう制度自体は残しておいてもOKだと思います。

 

うちの子の中学校はなるべく集まりを18時以降にしているみたいなんで共働きの人も結構いるみたいですけど、それでも仕事から帰ってきてすぐに学校に行って、帰りが21時とかになるんで結構負担が大きいですよね。

私も町内会の役員を10年ほどしていて年初に総会があって、資料作り等で作業があるんですけど、正直いって、仕事が終わって家に帰ってもそんな仕事があるんで結構心理的な負担が大きいんですよね。多分、PTAをしている人も同じように思っている人が多いと思います。

PTAの制度全てを否定するつもりはないんですけど、何とか今の時代にあった形に変えていけないものですかね?

 

なんか共働きが大変だからというところばかり強調してるんで、専業主婦は暇と思っているのかみたいな揚げ足をとるような事は言わないで下さいね。