ジュニアサッカージャッジ リプレイ#3

今日の教訓:「自分で自分を褒めてあげたいです」

 

そり立つ壁(アドバンテージについて1) - 渦の中で

そり立つ壁(アドバンテージについて2) - 渦の中で

 

今日は、私の「ナイスアドバンテージ」について書きます。

以前アドバンテージをとる事の難しさについて書きましたが、初心者審判にとってはアドバンテージは本当にとるのが難しいんです。

 

アドバンテージとは、ファウルが発生した時に周りの状況(ファウルが発生した場所、ボールの行方、両チームの選手の人数や位置)を把握した上で、ファウルを受けた側が引き続き有利な状況にあると判断した場合に笛を吹かずに手(両手あるいは片手)を前方に伸ばして「プレーオン」とコールするという手順です。

それで、アドバンテージをとった数秒以内に、ファウルされた側の有利な状況が続かなかった場合はファウルをとる、そのまま続けばそのファウルはとらない(ただし、警告等の対象であればプレー後に行う)というものです。

 

これって、審判した事のない人にとっては簡単に見えるかもしれませんが、本当に難しくて、私も審判するまでは子供の試合を観戦していても、「今のはアドバンテージとれよ」って思ってましたけど、見るのとやるのでは本当に全然違います。

 

アドバンテージを取れる審判を他のスポーツで例えると(私の独断と偏見)

  • 柔道その他格闘技・・・黒帯
  • スキー・・・こぶ斜面を滑れる
  • その他のスポーツ・・・素人が「おっ、すごい」と思えるプレイができる

 

 

前置きが長くなりましたけど、日曜日にあった公式戦の後のトレーニングマッチで私のナイスジャッジがあったんで紹介します。

 

プレイの内容:PAわずかに外で息子のチームのなでしこ選手が転倒させられる。転がったボールを息子がとってシュート。ゴール!!

審判(私)のナイスアドバンテージ。

 

プレイの詳細:息子のチームが攻撃していて、センターサークルより少し相手側に入った中央から左サイドにパスが出る。それをPAより少し外側で息子のチームの「なでしこ」選手がボールをワンタッチしたところで守備側の選手に転倒させられてしまう(ファウルされたのはPAのギリギリ外)。ボールが中央に転がって、息子がそのボールを保持。ディフェンスが少し後ろについていたけど、ほぼフリーな状態でシュートして得点。

 

後で嫁が撮っていたビデオで確認したんですけど、ファウルさせられた瞬間に転がったボールを確認して、息子がボールを保持した時にアドバンテージのジェスチャーもきっちり出来ていて、我ながら会心のジャッジ。

このジャッジがコンスタントに出来れば3級レベルなんじゃないかって思います。

 

でも、息子と嫁は息子の得点にしか興味がなく、私のナイスジャッジをリプレイしながら解説しても全く興味なし。

 

まあ、所詮審判なんてそんなもんなんで、自分で満足すればそれでいいんです。

 

競技規則第5条 主審(一部抜粋)

アドバンテージ
・ 反則があり、反則をしていないチームがアドバンテージによって利益を受けそうなときは、プレーを継続させる。しかし、予期したアドバンテージがそのとき、または、数秒以内に実現しなかった場合、その反則を罰する。