ジュニアサッカージャッジ リプレイ#33

 概要:ハンドかどうか

 

先週日曜日(9月1日)は府リーグ1部の試合で予備審だけなのに非常に疲れましたが、その前日の土曜日にU-12の練習試合が近くの小学校であったので、時間の都合がついた午前中の2試合だけ審判しました。

 

2試合目の試合終了間際にPAから5mほどセンターラインよりほぼ中央の位置で守備側の選手がバランスを崩して尻もちをついてしまって、その時に支えた手にボールが当たってしまいました。

すると当然のように、攻撃側の選手たちが「ハンド!」って叫びました。プレイがちょっと止まりかけましたけど、「違うよ!」って叫んだんで攻撃側の選手は仕方なしにみたいな感じでプレイを続けましたけど、言葉には出さないけど態度とか顔が「ハンドやんか」って思っているのが丸わかりでした。

 

今回の競技規則(2019/20)に明記されましたけど、転倒して地面に着いた手にボールが当たってもハンドじゃないんですよね。

日曜日に主審をされていた方と話した際に「ハンドに関しては社会人でも手に当たったらハンドって思っている人が多い」って仰っていたので、小学生はしょうがないのかもしれませんけど、自分がルールを知らないくせに「審判ちゃんと見ろよ」って態度を取られるのはどうしても腹が立ってしまいますね。

 

 

 

競技規則(2019/20) 第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)

1.直接フリーキック

ボールを手または腕で扱う
競技者が次のことを行った場合、反則となる。
・ 手や腕をボールの方向に動かす場合を含め、手や腕を用いて意図的ボールに触れる。
・ ボールが手や腕に触れた後にボールを保持して、またはコントロールして、次のことを行う。
 ・ 相手競技者のゴールに得点する。
 ・ 得点の機会を作り出す。
 ・ ゴールキーパーを含め、偶発的であっても、手や腕から相手チームのゴールに直接得点する。
競技者が次のことを行った場合、通常は反則となる:
・ 次のように手や腕でボールに触れたとき:
 ・ 手や腕を用いて競技者の体を不自然に大きくした。
 ・ 競技者の手や腕が肩の位置以上の高さある。(競技者が意図的にボールをプレーしたのち、ボールがその競技者の手や腕に触れた場合を除く)
これらの反則は、ボールが近くにいる別の競技者の頭または体(足を含む)から競技者の手や腕に直接触れた場合でも適用される。
これらの反則を除き、次のようにボールが競技者の手や腕に触れた場合は、通常は反則ではない:

・ 競技者自身の頭または体(足を含む)から直接触れる。
・ 近くにいた別の競技者の頭または体(足を含む)から直接触れる。
・ 手や腕は体の近くにあるが、手や腕を用いて競技者の体を不自然に大きくしていない。
・ 競技者が倒れ、体を支えるための手や腕が体と地面の間にある。ただし、体から横または縦方向に伸ばされていない。