ジュニアサッカージャッジ リプレイ#32

 概要:協会から派遣された審判

 

どこもかしこも人手不足 - 渦の中で

 

先日、U-12京都府リーグ1部(ジュニアのトップリーグ)で本来なら協会から割り当てられるはずの審判が割り当てられないという話をしましたが、私のブログの影響力からか(それは冗談ですが)、急遽協会から主審が割り当てられる事になりました。

それで本来であれば第1試合の主審をしなければいけないところが、予備審(第4審)の担当になりました。

 

どんな人が主審なんだろうと思っていましたが、見た目はおそらく60歳前後という年齢の方でした(3級)。

 今まででしたら、主審と予備審の打合せなんてほとんどなくて、「得点はつけてもらってもいいですか?」、「予備審側のタッチラインだけ見てもらってもいいですか?」くらいの確認・要望しかなかったんですけど、今回は色々と確認・要望されました。

 

主審からの要望

  1. 基本的に座らずにずっと立って見ていて欲しい
  2. 予備審側のタッチラインを見てもらえれば助かる
  3. ベンチからコーチがタッチライン際まで出てきたら下げて欲しい
  4. ベンチからヤジ・審判への文句等あったら、笑顔で(ここ重要)対応して欲しい
  5. スペアのボールはネットを超えた時のみ、それ以外で必要と思ったら主審がボールのマーク(両手で〇)で合図する
  6. スコアはダブルチェック
  7. カードが出た時もお互いに記入して後でチェック

 

 

 要望された1に関しては先日紹介した「ポジティブ・レフェリング」という本の中でも第4審の注意点として書かれていた内容と同じでした。

 

書評:ポジティブ・レフェリング - 渦の中で

 

 

前半に一度守備側の選手がPA内で手にボールが当たりました。私もその場面はしっかりと見れましたけど、ハンドを取るかどうかは微妙なプレイ。

至近距離でボールが当たっていたのと、手の位置が上がっていたとはいえ体に近い位置だったのでハンドを取らなかったのは妥当なジャッジかなと思いましたけど、攻撃側のベンチは何度も「ハンド、ハンド」って大きい声でアピールしてました。

あまりにしつこかったら注意しないといけないなと思っていたんですけど、何回か叫んだ後はアピールがなかったので何もしなかったんですけど、前半が終了したらすぐに主審がアピールしていたチームに走って行って監督に注意をしていました(注意した内容までは聞き取れませんでしたがそこそこ強い口調でした)。

 

私の角度からは見えなかったんですけど、後で試合をちらっとみていた嫁さんが「ユニフォーム引っ張っていたのもちゃんとファウルをとってたで」といました。

ボールの動きに合わせて、時にはタッチラインの外に出たりもしながらかなりの距離を走られてました。私も自分のジャッジに自信がないので取りあえず言い訳代わりに走ってますけど、ポジションの取り方は参考になりました。

 

※追記:試合の途中(多分後半)でタッチラインからボールが出たか何かでアウトオブプレーになった時に、ベンチに「監督、ベンチの選手にビブスを着用させて下さい!」って注意されていました。私は今まで試合中にそこまで気にすることはなかったので(出来なかったので)、「そこまでチェックしてるんだ」と思って感心しました。

 

U-12の試合なんで、最終ラインからトップにダイレクトでパスするとかいうのもあるのでそういったプレイをきちんとジャッジされるかどうかもみたかったのですが、そういったプレイは両チームともなかったのでわかりませんでした。

 

見落としされたなという点としては、後半に攻撃側の選手が両手を広げた形で手に当たったのでそれはハンドを取るべきかなとおもったのと、ロングシュートがサイドネット(外側)に当たったんですけど、キーパーが触っていたのを見落としてゴールキックにされてました。

 

見落としたプレイは2点とも前半に注意されたチーム側に不利なジャッジだったので、 小声で「あれはハンドやろ」「キーパー触ったやん」て文句言ってましたけど、ハーフタイムに注意されていたので露骨なアピールはありませんでした。

 

本来見落としはあってはいけないんでしょうけど、一人審判なんでどうしても避けがたい事もあります。ただ、ベンチの文句を許していたら試合の雰囲気も悪くなるので前半に目に余るようでしたら注意するのも効果的だなと感じました。