シン活 #17-2

GW副審三連発の第二弾。

 

概要:ゴールラインを割ったかどうか

 

GW副審シリーズ第二弾はU-18関西クラブユースの試合。

高校生世代の試合は審判トレセンで2回(主審1回、副審1回)、しかも15分か20分みたいなゲームの経験しかなかったんで不安と言えば不安でしたが、U-15や社会人の試合は経験したので、まあ、何とかなるかなと思ってました。

 

事前に他の審判の方に聞いた所では、「クラブユースの選手は技術的には高いけど、勝負に対してのこだわりが低い、逆に高体連の選手は技術的には劣っても、勝とうとする姿勢は強い傾向がある」という事でした(もちろん全体としてはというだけで、すべてのチーム・選手に言える事ではないですけど)。

 

実際に試合が始まると、確かに足元の技術がしっかりしているなという印象を受けました。ビルドアップでサイドバックの選手が寄せられても慌てずにダブルタッチでかわすというシーンが私の目の前で2~3回ほどあり、「上手いなー」と感心しながらみてました。

 

前半、私とは反対のサイドでゴールにはいったかどうか微妙なシーンがありました(判定はノーゴール)。

攻撃側の選手は「入った!」ってアピールしてましたが、主審はすぐに近づいて見極めてましたし、副審もきちんとゴールラインに立って見ていたので、選手・ベンチ共に納得したようで抗議はありませんでした。

 

試合後に主審の方から教えてもらいましたが、あのシーンで主審の位置が遠かったり副審がゴールラインから遠かったら、ジャッジに対して不満が出て、その後のジャッジに対して不信感が生まれて、試合が荒れてしまう可能性が高いという事でした。

 

ゴールを割ったかどうかって微妙なシーンでは、どうしてもちゃんと見ようとしてその場に止まってしまう事が多いですけど、そういう時こそ出来るだけ近い位置に行って見る。そうする事で、ジャッジに対して選手・ベンチが納得でき、試合を上手くコントロールする事が出来るという事です。

 

ちなみに、ゴールでもタッチラインゴールラインでもそうですが、ボールが完全に出ないとゴールイン・及びアウトオブプレーにはなりません。

ボールがライン上にある時(特にボール全体はラインより外側にある時)に選手から「出てるやろ!」って猛烈に抗議される事があります。一人審判の時は別ですが、副審はライン上の誰よりも見極め出来る場所で見てるんで、そのジャッジを尊重して欲しいと常々思います。

 

 

競技規則(2021/22) 第10条 試合結果の決定(一部抜粋)

1. 得点
ゴールポストの間とクロスバーの下でボールの全体がゴールラインを越えたとき、ゴールにボールを入れたチームが反則を犯していなければ、1 得点となる。
ゴールキーパーが相手のゴールにボールを直接投げ入れた場合、ゴールキックが与えられる。
ボールが完全にゴールラインを越える前に主審がゴールの合図をした場合、プレーは、ドロップボールによって再開される。

 

競技規則(2021/22) 第9条 ボールインプレー及びボールアウトオブプレー(一部抜粋)

1. ボールアウトオブプレー
ボールは、次のときにアウトオブプレーとなる。