アジアカップ:決勝の吉田麻也のハンドについて

アジアカップ決勝は前半カタールに2点先制されましたけど、後半は日本の流れになってきて、1点取り返してこれからって時に吉田のハンドがあってPKで3点目とられましたけど、あの3点目は大きかったですね。

映像でみたら手の位置が高い位置にあるのでハンドをとられても仕方ないかなと思うんですけど、気になったのが松木さんが「手に当たってますけど故意ではないですからね」って言っていた点。

 

何度かブログで書いているんですけど、ハンドって簡単なようですごく難しい反則なんですよね。

追加:この場合はコーナーキックに対して競り合って相手選手がヘディングしたボールがあたったので、すごい短い距離からボールがきたからのでかわすことはできなかったでしょうけど、手の位置が高い(高さ的には肩くらい)事が「自然な位置に手があるとは言えない(Jリーグジャッジリプレイでハンドの検証の際に上川さんが使われていた言葉)」という事でハンドというジャッジだと思います。

 

やっぱりハンドは難しい - 渦の中で


素人     ・・・手に当たったら全部ハンド
サッカー経験者・・・故意でなければハンドンドじゃない
審判     ・・・当たった時の手の位置、ボールが飛んできた時の距離やスピードなどで判断

 

素人でも審判でも関係なくちゃんとハンドを理解している人って少ない気がします。

プロレベルの審判はそんな事はないでしょうけど、Jリーガーでも理解していないプレーヤーが結構いますからね。松木さんも理解していないですよね。

あのプレイに関しては、吉田選手の手の位置は体から離れているので、映像で検証すればプロのレフリーだったら、間違いなくハンドになると思います。

ただ、イエローカードも出ていたと思うんですけど、それはどうかと思いましたね。故意ではないので、「PKだけでカードなし」が妥当じゃないんでしょうか。


確かベトナム戦だったと思うんですけど、酒井宏樹がシュートブロックに行く時に、両腕を後ろ(背中)に隠して寄せていったシーンがあったんですけど、以前Jリージャッジリプレイで上川さんが海外ではシュートブロックする際にハンドをとられないように、手を後ろにするという話をされていた事を思い出しました。

伊達にフランスで何年もやっていないという感じで、そういうプレーが染みついているんですね。日本のプレーヤーでそういう動きをしている選手は見ない気がします。それどころか、「Jリーグジャッジ リプレイ」で紹介されていたプレイでは思いっきり腕を振り上げてスライディングにいって、ボールが手に当たってPKというシーンもあったので、そういった細かいプレイでも海外と国内のレベルの差があるんですかね。国内でもやっているのを私が気付いていないだけなら、「ごめんなさい」ですけど。

 

追加:Jリーグでも、DFがシュートブロックに行く時に手を後ろにしているシーンがありました。私が気付いていなかっただけですね。今後は、国内・海外の試合をみる際に手を後ろにしている(ハンドをとられないように工夫している)選手が国内・海外で同じぐらいなのかやっぱり海外が多いのかも気にしてみます。

 

でも、よく考えたら、プレミアで長くやっている吉田麻也アジアカップでハンド2発。一つは攻撃の際だから多めにみたとしても守備の際にあのハンド(手の位置)は軽率すぎるって事になるんでしょうか。ヨーロッパのトップリーグでのエリア内でのヘディングの際の守備側の選手の手の位置ってどうなっているのか(どうしているのか)気になりますね。

 

 

競技規則 第12条 ファウルと不正行為(ハンドに関する部分のみ抜粋)

1.直接フリーキック

ボールを手または腕で扱う
競技者が手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為はボールを手で扱う反則である。
次のことを考慮しなければならない:
・ ボールの方向への手や腕の動き(ボールが手や腕の方向に動いているのではなく)
・ 相手競技者とボールの距離(予期していないボール)
・ 手や腕の位置だけで、反則とはみなさない。