今年4月から4級審判を取得して、息子のサッカーで審判をしています。
気がつけば、4月~10月半ばまでで、日数でいうと31日、試合数は約90試合(1試合通しては10試合ほど、ほとんどが前後半どちらかですが)も審判してます。
自分の経験したせまい範囲ではありますが(多分40~50チームくらいかなと)、審判をすることで、普通の保護者よりは近くで選手たちに接してきたので、私なりに感じたジュニアのサッカーの抱える現状について書きます。
今までに私がみたチームの詳細
- 地域・・・京都、奈良、大阪、兵庫、滋賀、新潟、富山、石川、福井 それ以外の地域は対戦したチームは少ない(1チームとか)ので省略
- チームの形態・・・サッカー少年団やクラブチーム(1回だけ同じ大会でJのジュニアチームがいましたが(対戦は出来ず)、ユニフォームとかかっこよかったです)
- チームの強さ・・・都道府県内で強豪といわれるようなチームもあれば、地域でもなかなか勝ててないようなチームもあり
スタッフ(コーチ、審判(保護者審判含む))の人数
- 3名以上のスタッフがいたチームは多分1~2割程度
- 2名のチームが4~5割程度
- 1名のチームが4~5割程度
ちゃんと数えたわけではないので、何となく私の感覚としてですが、大体こんな感じでした。
弱いチームは人数が少なくて強いチームは人数が多いのかというとそんなわけではなく、コーチ一人しかいないけど、すごく強いチームもありました。一概に人数の多い少ないがチームの強さと比例しないのは指導者のレベルという事になるのかなとは思います(全国大会出場レベルのチームとかになると指導者の質量ともに高いチームが多くなるかも知れませんけど)。
それで、私が思う最低必要なスタッフ数(試合する際の)は1チーム当り2名かなと思います(同一チームで2チーム出しする場合は3名でもいいかなと思います)。このスタッフというのは2名とも指導能力のあるコーチである必要はなく、1名は審判限定(の保護者)でもOKです。
なぜ2名必要かというと、1名が審判しなくていいのでコーチングに専念できるからなんですが、スタッフが1名の場合、前後半どちらかの審判の場合はまだましですが、前審・後審(自分のチームの前後の試合の審判)となると、試合が終わった後に選手たちがほったらかしになってしまうんですよね。公式戦だと、試合が終わった後に報告書を書いたりしないといけないんで、試合が終わって報告書を書いて気がついたら次の試合のハーフタイム近くなんて事もあります。そうすると、試合後の貴重な時間(試合の振り返り)がなくなってしまうんですよね。
今のチームのコーチたちに話を聞いても、コーチ一人の時に何が困るって公式戦は必ず自分のチーム以外の試合の審判なので、その時間は選手を見れないのがキツイって言ってました。
ちなみに、試合の合間のトレーニングは、試合でできなかった事や次の試合でさせたい事に取り組めるので通常の練習よりも 濃い内容の練習ができるので非常に貴重なようです。実際、私がAチームの試合の審判をしてた時に嫁がビデオ撮影していたのをみた時に(私の審判を撮影したのではなく息子を撮影していたんですけど)、コーチがBチームの選手を集めて、目の前で試合しているAチームの選手の動き参考にしながら「自分達(Bチーム)に足りていない部分が何処か」ということを説明されてました。目の前で自分たちより少し上のプレーをコーチの説明付きでみるというのは、とても意味のある指導じゃないかと思いますけど、それも、コーチ一人では絶対にできないことです。
指導者自体の質という点に関しては高いのか低いのかとか私では判断できませんが、指導者の量という点に関しては、少なくとも試合に同行するスタッフが1名というチームが3割から5割程度も存在するというのとは明らかに指導者の絶対量が足りていないといえるのではないかと思います。
で、どうすれば指導者の量が増えるのかというと、手っ取り早いのは保護者に審判してもらって、コーチが審判に時間を割かれないようにすることなんじゃないかと思います(指導者の人数を増やすのではなく指導できる時間を増やすということですけど)。
根本的にスタッフの数を増やすとなると、やっぱり、クラブチームはクラブチームなりに、少年団は少年団なりにコーチに対してある程度の報酬を支払えるようになればと思うんですけど、何か方法がありますかね?
例えば、育成保証金って制度もありますけど、もっと身近なところで所属選手が「都道府県トレ」に選抜されたら何万円とかFFPに選抜されたら何万円とかチームに支給されたら少しであってもチームとしては助かるんじゃないかと思いますけど。