ジュニアサッカージャッジ リプレイ#89

タイトル:まさかの転倒

 

引き続き11月28日にリーグ戦最終節で気になった点です。

 (一杯あるな)

 

ゴールキックのルールが昨年(2019/20)から変更になって、それまではPAを出たらインプレーになっていたのが、ボールが(明らかに)動いたらインプレーになります。

なので、やりたければ、PA内でボールを受けて、そこからパスをつないで展開する事も可能になりました。

京都ではジュニア(第4種)の公式戦は今年度(2020年4月)からそのルールが適用されましたが、コロナの影響で前期は活動出来なかったんで、実際に公式戦での適用は後期(9月頃)から。

 

ゴールキックで大きく蹴るチームもあれば、PA内でパスをつなぎだすチーム、ルールの変更を知っているのか知らないのか、PAのすぐ外にDFがいて、そこからパスをつなぐチームなど様々。

別にやり方はどっちでもいいんですが、審判として注意しないといけないのは、いい加減にボールを置いて(動いているのに)蹴る選手がいたり、ボールを置く位置を足で微調整するのが、蹴ったのかどうかはっきりしないようなやり方をする選手がいる事。

ただし、それは、「きちんとボールを置いて」、「ボールの置き場所を変えたのか蹴ったのか微妙なんではっきりとするように」って指示すればいいんです。

 

厄介なのが、子供なんで、キックの途中でこけたりバランスを崩したりして2度蹴りする可能性があること。変更前のルールなら、インプレー前にボールに触ったので、蹴り直しなんですけど、変更後のルールでは反則で超至近距離からの相手チームの間接フリーキック

 

それで先日の試合で、試合中盤でのゴールキックの場面。何回かあったゴールキックは全部キーパーが大きく蹴っていたので(ハーフウェイライン近くまでは飛んでいたので)、私は落下点を予測しながら、その近くで待機。

助走したGKがボールの直前でバランスを崩し、ボールの上に両手をつくような形で転倒。ただし、私の位置からはGKの体でボールが全く確認できず、こけた後にボールに触れたのかどうかはわからず(ただし、すぐにボールが見える位置まで移動しましたが、ボールが転がってはいなかったので、触っていないのかなという感じでした)。

 

2度蹴りは過去に何回か遭遇した事がありましたが、新ルールになってからは1回もありません。予想外の出来事で焦りましたが、6年生でもこんな事があるのは、ビックリしました。

 

ちなみに、競技規則を読み直して気付きましたが、「けられて明らかに動いた時に」とあるので、転倒して、けらずにボールに当たったら(たとえ足に当たったとしても)、インプレーじゃないような気がします(確か、何か月か前のレフェリー塾で聞いた気がしますが、ちょっと記憶が曖昧なんでもう1回確認しておこう)

 

 

競技規則 第14条 ゴールキック(一部抜粋)

競技規則(2018/19)

1. 進め方
・ ボールは静止していなければならず、ゴールエリア内の任意の地点から守備側チームの競技者によってけられる。
・ ボールは、ペナルティーエリア外に出たときにインプレーとなる。
・ 相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、ペナルティーエリアの外にいる。

 

競技規則(2020/21)

 1. 進め方
・ ボールは静止していなければならず、ゴールエリア内の任意の地点から守備側チームの競技者によってけられる。
・ ボールは、けられて明らかに動いたときにインプレーとなる。
・ 相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、ペナルティーエリアの外にいる。