シン活 #89-4

概要:日本クラブユースサッカー選手権大会(U-15)関西大会

詳細:終了間際の時間稼ぎ

 

引き続き、クラブユース関西大会の副審の話。

 

前半:

  • J下部先制(1-0)
  • 京都の強豪が同点(1-1)

後半:

  • 京都の強豪がJ下部ミドルシュートで逆転(1-2)
  • 京都の強豪がハンドのPKから追加点(1-3)
  • J下部が右サイドから個の力で1点返す(2-3)

そんな状況で、見ている方としたら面白い展開ではあるけど、プレイも激しくなるので審判しているこっちとしては勘弁して欲しい展開。

一度はあきらめムードも漂っていたJ下部が一気に盛り返して、なんとも言えない雰囲気。

そんな中で残り時間も3分ほど。そこで京都の古豪がなんと私のすぐ前で時間稼ぎのボールキープ。二人の選手がボールを守るようにしていて、それに対してJ下部の選手も二名で対抗。

 

こういった時間稼ぎのボールキープって、代表戦や高校サッカーなどテレビで観ていたらお目にかかる事があると思います(特にトーナメントの場合が多いけど)。

 

テレビで観戦している分にはなんとも思わないけど、自分が審判していると大変。

ボールが出た時にどっちが出したか間違えずに判定しないといけないし、押し合う内に熱くなってファウルも起こりがちだし、正直言って、「他所でやってくれよ」って思ってしまいます。

 

それで、この試合も私の目の前でボールキープやり始めたんで、「勘弁してくれ」って思いながらプレイを監視していたら、守備側(負けているJ下部の選手)が思いっきりユニフォームをつかんだので(私の目の前、主審からは選手の背中で見えない位置)、「これを見逃したらエスカレートする」って思ったんで、迷わずフラッグアップしました。

主審が笛を吹いた後に、選手が「何もしてないやん」って言ってきたので、「思いっきりユニフォームつかんでたやろ」って言ったら、「俺⁉何もしてないやん」って、ファウルしてない方の選手が言ってきたんで、「違う、〇番(背番号)の方」って言ったら、しぶしぶな感じで下がっていきました。

 

私にとっては幸い、その後、J下部が同点に追いついたので、時間稼ぎのボールキープはこの1回で済みました。

 

ちなみに、この時間稼ぎのボールキープに始めて遭遇した時の話はこちら。

シン活 #33-2 - 渦の中で