ジュニアサッカージャッジ リプレイ#48

 概要:スーパーオフサイド

 

去年(2018年)の7月の3連休(7月12~14日)のどこかであった公式戦のこと。

その日は記録的な猛暑の日(多分地域によっては40℃を超えるような)だったので、選手はもちろんそうなんですけど、審判も1試合持つのかというようなコンディションでした。

 

私が審判をしたチームのうち、片一方のチーム(Aとしておきます)はコーチが選手をのせるためにか色々と面白い掛け声をかけたりするチームで、それまでも何度か対戦したことがありましたけど、コーチの選手に対する掛け声が楽しいなといつも思っていました。

それでこの日は「スーパー何々や!」という掛け声が多くて、誰かがシュートを打てば、「今のはスーパーシュートや」とかドリブルで人を抜けば「おっ、スーパードリブル」とか「スーパーパスや」とか、選手がいいプレイをした時に「スーパー」をつけておられました。

 

それで、私はというと暑いコンディションのせいなのか、その日はオフサイドが全然取れなくて、「オフサイドだ」と思いながらも笛が吹けないという事が何度かありました。

Aとは違う方のチーム(B)の方が、攻める時に細かくパスをつなぐのではなくて、ディフェンスラインから前に残っているトップの選手にボールを放り込むスタイルでした。まだ、審判をしてから4か月くらいした経っていなかったんで、そういった攻め方をするチームの審判をしたことがなくて、正直上手く対応できなくて、ボールが蹴られてからトップの選手を確認してもすでに遅くて、オフサイドだったのかどうかよくわからないという事が多くありました。

 

それで申し訳ないなと思いながら審判していたら、Bのチームがまたしてもボールをディフェンスラインから放り込んだんですけど、ボールがトップの選手までは届かなくて、トップの選手が戻ってボールを触りました。このプレーもオフサイドだったんですけど、「多分オフサイド」とは思いつつも笛が吹けませんでした。

 

そうしたらAチームのコーチが「今のはスーパーオフサイドや」とボソッとつぶやいたのが聞こえてきました。

その時はそう言われても何か思う余裕もなかったですけど、最近ふっとその時の事を思い出して、嫁さんとか保護者何人かと話している時にその話をしたら大爆笑されました。

 

ちなみに、その時は最終ラインからトップの選手にボールをパスというよりも蹴り込むだけでしたが、6年生の後半ともなると、最終ラインからトップの選手にパスする事は普通にあるので、どの位置からでもトップの選手にボールが入ると思って常にオフサイドを確認しておく必要があります。