概要:コーナーキックからの2度蹴り
2022年5月28日副審WEEK1日目のU-15クラブユース大会の試合で気になったシーン。
攻撃側が左サイドからのコーナーキック(私(副審1)がいる方とは反対側のサイド)。
キックしたボールがポストを直撃。そのあと、ボールがPA左サイド角辺りまで転がっていきました。私のいる場所からは選手が多くてボールが転がった場所は分かりにくかったんですが、選手がキックした時点で主審が笛を吹いて手を上に上げました(間接フリーキックの合図)。
私からは見えなかったですが、選手が足を高く上げたとか危険なプレーをしたのかなと思ってました。ベンチはオフサイドだと思ったみたいで、ただ、「今のオフサイドあったか?」とか不満そうに話していました。
試合後に主審の方に確認したら、2度蹴りだったという事でした。
コーナーキックをした選手がポストに当たって跳ね返ってきたボールを蹴った(ゴール前にクロス)したという事でしたが、「2回目にボールを蹴るまでに結構時間があったので(キック→ポストに当たる→跳ね返って転がってくる)、よく気付きましたね」と私が聞いたら、前に受けた研修でそういうシーンがあったから気付けたいう事で、自分の経験(失敗)だけでなく研修とか人の経験(失敗)も聞いていると、自分がその場面に遭遇した時に気付ける可能性が高いなと実感しました。
ちなみに私も去年の年末にあった京都招待という大会の主審をした時にコーナーキックからの2度蹴りに遭遇しました。
この時は、こんな複雑な事象ではなく、コーナーキックを蹴ろうとして滑って転倒してボールに触ってしまい、コロコロと転がったボールをキッカーがもう1回触ったというプレーでした。
小学生だとキックしようとして転倒するのは「あるある」なんですが、トレセンレベルの中学生がコケてしまったんでビックリしましたが、その後は「もう1回触ったら2度蹴りやで」と思いながらプレーを見続けたので、わりと冷静に対処できたと思います。
ちなみに、小学生だと結構遭遇するプレーなんですけど、コーナーキックだったらいいんですけど、ゴールキックの場合、結構致命的な場所での間接フリーキックになってしまうので、できればそうならないようにして欲しいです。
何年か前までは、ゴールキックの場合、PAを出たらインプレーというルールだったので、転倒して2度蹴りしても、もう1回やり直しできたんですけど、今は違いますからね。
競技規則(2021/22)
第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)
2. 間接フリーキック
競技者が次のことを行った場合、間接フリーキックが与えられる。
- 危険な方法でプレーする。
危険な方法でのプレー
危険な方法でプレーすることとは、ボールをプレーしようとするとき、(自分を含む)競技者を負傷させることになるすべての行動であり、近くにいる相手競技者が負傷を恐れてプレーできないようにすることも含む。
第17条 コーナーキック(一部抜粋)
2. 反則と罰則
ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前にキッカーがボールに再び触れた場合、間接フリーキックが与えられる。
第16条 ゴールキック(一部抜粋)
1. 進め方
◦ ボールは、静止していなければならず、ゴールエリア内の任意の地点から守備側チームの競技者によってけられる。
- ボールは、けられて明らかに動いたときにインプレーとなる。
- 相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、ペナルティーエリアの外にいる。