Jリーグジャッジ リプレイ 2019 #12

湘南対浦和の誤審問題について その1 - 渦の中で

湘南対浦和の誤審問題について その2 - 渦の中で

 

今回のテーマ:なぜゴールは認められなかったのか?

 

Jリーグジャッジリプレイ」も毎週進んでいるので、書かなければと思いながら次々と書いていないのがたまっておりますが、今回のテーマについては個別に書いていることもあって取り上げてみました。

 

全体として:

今回の誤審は確かにすごく大きな問題で、特に「映像でみると誰が見ても明らかにゴールインしているのにトップリーグの審判ともあろう者がなんで間違ったんだ」みたいな論調が多い中で、起きた事象について、特に審判目線でどうだったのかをきちんと解説されていて、あと、審判の処分であったり、日々どのように評価されているのかというような点であったり、今回誤審をしてしまった審判がきちんと復帰できるようにというような発言があって、審判に対しての愛がある番組だなと感じました。

 

ゴール裏からの映像では、主審がシュートしたボールの行方をみようとゴールの右サイドが見えるように動いているけど、ポストに当たって左サイドに飛んで行った所は選手が間に4~5人ほどいてサイドネットに当たったのがきちんと見えないのがよくわかりました。

ゴールが入ったあとに、キーパーが適当にボールを投げたところからカウンターが始まって、ハイタッチしてゴールを喜んでいる湘南の選手の集団の横をドリブルしながら通り過ぎていくシーンはすごくシュールすぎでした。 

 プレイが止まった後に湘南側の選手・スタッフが審判に猛抗議しているしている映像もありましたが、主審も周りの反応からゴールだった事は分かっているのだろうけど、自分たち(審判団)がきっちりとゴールしたという確証がないので判定を変更する事もできずに、ひたすら抗議を受けているシーンはすごく気の毒(可哀そう)に思いました。

 ただ、審判が気の毒という感想を持つ人は世間では少ないんだと思います。一般の人はまだしも、選手もSNSなどで批判しているのをみると、本当に審判は報われないなと

 

上川さんの発言:

各審判(特に主審とゴール側にいた副審)の動きなどについて解説。 私が書いた記事と上川さんのコメントが結構同じような感じだったので、私も中々審判目線で物事をみれているという感じでした。

上川さんは審判団に聞いたようですが、主審はシュートしたボールが最初に飛んだ方向(右サイド) をみようとして、右のポストに当たった所は確認出来たけど、跳ね返って左側に飛んだボールがどうなったかについては選手が4人ほどいて確認できなかったようです。

 

副審に関しては、シュートを打った時点でゴールラインから15mほどの位置にいて、そこからシュートされたボールを確認するために走ったけども、結局ボールがサイドネットに当たった時はゴールラインから7~8mくらいの位置。サイドネットとの距離は多分40mくらいあるかなと思うので、ボールが勢いよく跳ね返った事でポストに当たったからだろうと思ったんでしょうね。

人間の見えた見えてないって意外といい加減だったりするのかなと思うんですけど、起こった事象を勝手に脳内で変換したりすると思うので、ボールが勢いよく跳ね返った時点でポストに当たったと思ってしまうのは仕方ないのかなと思います。

もっとゴールライン際まで走っていけていたら(真横に近いアングルからみれたら)サイドネットに当たる瞬間がみれたのでしょうけど、シュートを打ってからボールの行方を確認しながらゴールラインまで移動するなんて不可能ですよね。

  

 

平畠さんの発言:

VARを導入するのは選手のため、観客のためと言われているけど、今回の事象でVARがあればこれだけ審判が批判されることもなかったことを考えると、審判のためでもあるんじゃないかと感じたという発言は本当にそうだなと感じました。

 

原さんの発言:

 Jリーグの幹部としての発言なのか、審判に対して出演者の中では一番厳しい姿勢でした。発言の内容は、選手やベンチ、観客の態度をみれば明らかにゴールしたのは分かるのに、判定を変えようとしない審判に対して批判されていました。

 ただし、上川さんは、「審判としては自分がみた事以外で判断はできないので、確かにゴールネットに当たったという事を審判団の中で誰も言えないのであれば「入っていなかった」という一番近くでみていた副審のジャッジを変えることはできない」と説明されていました。

機会があれば(今すぐは無理でも)、 今回の誤審をした審判にも出演してあの時どう思ったのか聞きたいと言われていましたが、吊し上げにするのではなく、今後の為にも是非出演してもらえればと思います。

 

ちょっと反論したい点:

スタジアム全体の中で審判4人以外は全員「ゴールした」とわかっていたという意見でしたが(原さんの意見に対して誰も反論されませんでしたが)、おそらく大半の人はキーパーとか選手のリアクションで「ゴールしたみたいだな」と思ったんじゃないでしょうか。

審判として自信を持ってジャッジできるほどきっちりとゴールした事がわかったのは浦和ゴールの付近からPA付近にいた選手と、左サイドのゴール横とかゴール裏とかにいて、たまたまそのプレイをきっちりみていた観客やスタッフくらいじゃないかと思います。

 審判の見えた(確実に)と一般の人の見えた(なんとなく)では意味が全く違うと思うので、4審にしても遠いサイドの副審にしても多分60m以上もある距離がある事象について自信を持って見えたとはいえないんじゃないでしょうか。

多分、周りの反応から「入ったんだろうな」くらいは感じたでしょうけど、審判として周りの雰囲気だけで発言は出来ないですよね。

それを、審判以外は全員わかっていたという言い方をするのはどうかと思います。 

 

 

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