システム私見:SCM

システム関連の仕事をしている方でSCMを知らないという人はいないだろうけど一応説明するとSCMとはサプライチェーンマネジメントの略で広義のSCMは企業の枠組みを超えてサプライチェーン全体を管理することで(原材料調達~製造~小売先への販売~消費者への販売 その間の在庫管理であったりも含む)、狭義のSCMは企業内でのサプライチェーンの管理となる。

 

じゃあ、実際どうなっているかというと、大きな企業が狭義のSCM導入の為に拒否できない仕入先を巻き込んでいるっていうのが実情じゃないでしょうか。仕入先としては自社としては何の関係もない情報を付加してデータ連携しないといけなかったり、添付する帳票(伝票や出荷ラベルなど)が増えたりといった手間が増えます。、大企業の業務最適化の為に仕入先へ作業を押し付けているという感じしかありません。しかも導入した大企業側も物流の現場でも使いこなしきれていないという所が結構あります。結局は現場を知らないSIベンダーと情報システム部の独りよがりのシステムでしかないというのが大半です。

 

IT化が進んだ業界ではひょとしたら違うかもしれませんが、私の会社の取引先(小売業界で上場している企業も結構あります)が掲げるSCMとはそんな感じです。