シン活 #142-1

概要:U-15サッカー選手権2025関西地域プレーオフの副審

詳細:オフサイド(2枚目)

 

10月の3連休最終日の13日月曜日に吉祥院グラウンドでU-15関西プレーオフ代表決定戦の副審をしました。

 

10月5日の1回戦で主審をしましたが、土曜日にもう1試合あってのこの代表決定戦です。この試合も引き分けの場合、PKなしの上位チームが勝ちぬけという事で同点のまま試合が進むと審判としては大変です。

 

それで、私が担当した試合ではなくその前の試合の事です。

 

1つ目のプレー:

ハーフウェーライン付近から前線の選手(ピッチ中央よりやや左サイド)にスルーパス

ただ、前線の選手は明らかにオフサイドポジションにいました。その選手がボールに絡もうとするのかしないのか微妙な動きをしていて、副審はその選手の近くにボールが来た時点でフラッグアップ。主審も笛を吹いてオフサイドをとりました。

 

2つ目のプレー:

1つ目のプレーの数分あと。

また同じようにハーフウェーライン付近から前線の選手(今度はピッチ中央よりやや右サイド)にスルーパス

今度も前線の選手は明らかにオフサイドポジションにいました。ただ、先ほどと違ってその選手は自分がオフサイドポジションンにいると認識していたみたいで、まったくプレーしようとはしてませんでした。

ボールはその選手の近くに来ましたが、一切プレーしようとはしてませんでしたが、副審は我慢しきれずにフラッグアップ。

ただ、今回は主審がすぐに笛を吹きませんでした。すると、前線の選手が触らず通過したボールが右サイドに流れ、後ろから走り込んだ選手にわたりました。

 

この2つのプレーを私と一緒に見ていたベテランレフェリーのHさんが苦笑い(特に2つ目のプレー)。

 

後でHさんが主審と副審にもアドバイスされてました。

アドバイスの内容:

  1. そもそも2つのプレーは同じように見えるのになぜ1つ目はオフサイドにして2つ目は取らなかったのか?(主審に対して)
  2. GKが飛び出すような位置でもなかったのに、なぜあのタイミングでフラッグアップしたのか。もう少し待つべきだったのでは?(副審に対して)

 

主審副審二人とも2級という事で(特に主審のU君は2級の中でも上を目指している)Hさんも高いレベルを要求しているからこそのアドバイスだと思います。

 

副審のフラッグアップのタイミングって中々難しくて、私自身、アクティブレフェリーになって5年になりますが(途中半年ほどはケガで休んでましたが)、最近になってやっとある程度タイミングよくフラッグアップできるようになってきたかなかと思ってます。

 

フラッグアップが早すぎると2列目の飛び出しがあった時に問題発生してしまう可能性が高いです。

フラッグアップしたらどうしてもディフェンスは「オフサイドなんだ」と思って、動きが止まってしまいがちなんで、主審が笛を吹かずに攻撃してるチームが後ろの選手がボールを受け取った時に結構もめてしまいます。

これが得点につながったりしたら、失点したチームは「副審旗上げてたやろ!」って抗議されて炎上する事になりかねません。

 

たまに副審がフラッグアップしていないのに、勝手に選手が「オフサイド」って判断してプレーを止めてしまう事もありますけど、副審がフラッグアップしてなかったら、いくら選手が騒いだところで、「笛もなってないし、フラッグも上がってないのに勝手に判断した方が悪いよね」と突き放せますが、フラッグアップしていたら、審判団としてもちょっと引け目を感じてしまう事になるので、フラッグアップは出来るだけプレーが成立してからするように心がけましょう。

(例外はゴールキーパーが飛び出してきそうな時で、この場合は早めにフラッグアップしないと、キーパーと接触してケガにつながる可能性があるので、その場合は出来るだけ早めにフラッグアップした方が、不要な接触を避けられます)

 

ちょうど1か月前に、オフサイドでもめたプレーがありましたが、これに関しては副審のNさんはフラッグアップしなかったので、失点したチームは文句言ってましたが、「勝手にプレーを止めた方が悪いでしょう」で自信を持って言い切れたんでよかったです。

 

それでも失点したチームは文句をいってたし、審判の判定に対して最後まで納得してなかったので、これがもしフラッグアップしていたら、もっと大変な事になっていたと思います。

ちなみに、もし、私の担当するサイドだったら、フラッグアップせずに我慢できたかどうか自信はないので、その場合、主審のIさんが笛を吹かなかったとしても、私が旗を上げてしまってて、「副審旗上げてたやん!」って猛攻撃を受けていたかも知れません。

 

今から考えても、Nさんの方で発生してよかったと思います。

 

シン活 #138-4 - 渦の中で