概要:U-15日本クラブユース選手権京都府予選の副審
詳細:PK戦で起こったレアケース
試合は、ほぼ互角の試合展開で1-0のスコアで試合終了間際。
すでに試合時間(70分)は経過してアディショナルタイム。
そんな中で、負けているチームは最後の猛攻。で、コーナーキック獲得。
最後なんで、ゴールキーパーも攻撃に参加して、何とか1点取ろうという気迫がすごかった。
私は「そうはいってもまあ、このまま1-0で試合終了かな?」って思っていたら、コーナーキックからのまさかの同点ゴール。
大盛り上がりのベンチと応援席。
それで、得点後のキックオフから1分もたたない感じで後半終了でPK戦に突入。
一旦ベンチ前に戻る選手たち。
と思ったら、私の目の前にいた選手の歩き方が明らかに変。
片足でケンケンしてましたが、無理みたいで他の選手に声をかけて、二人に肩を借りながらベンチまで行こうとしました。
私が「大丈夫?どうしたんや?」って声を掛けたら最後のプレーで足首辺りをケガしたみたいで、かなり痛そう。駆け寄ってきたコーチが、「PKどうするんですか?」って聞いてきたんで「とりあえず主審に伝えます」って話して、主審に状況を説明。
結局その選手は立っている事も出来ないみたいで、スパイクもソックスも脱いで応急処置されてました。
ケガ人が出たベンチは「まさか蹴れって言わないよな!?」って感じで、審判に対して聞いてきました。
正直言って、私はこの場合どうするんだったか、イマイチ自信がなかったです。
あとで競技規則を確認したら、下記の通り。
相手チームは欠場者に合わせて人数を減らす必要があります。
あとで審判たちで話をした中では、「PKが無茶苦茶苦手な選手がケガって嘘ついて参加しなかった場合、まずくない⁉」って話もありましたが、まあ、影響があるのは10人で決まらなかった時だけだし、合わせる方のチームも一番PKに自信のない選手を外せばいいので、もし、嘘をついていた場合でも条件は同じなのかなと思いました。
でも、連休最後の夜にこんなレアなケースに遭遇するなんてびっくりしました。
対応方法:
- 人数をそろえる(この場合、ケガ人で1人参加できないので、両チーム10人にする)
- 参加しない選手の名前と背番号をきちんと確認する(特に合わせる方のチーム)
- 参加しない選手はフィールド内には立ち入らせない
3. PK戦(ペナルティーシュートアウト)
試合後に、PK戦(ペナルティーシュートアウト)が行われるときも、他に規定されていない限り、競技規則の関係諸条項が適用される。試合中に退場を命じられた競技者のキックへの参加は認められないが、試合中に競技者やチーム役員に示された注意や警告は、キックに繰り越されない。
・試合が終了したとき、キックを行う前、または進行中に、一方のチームの競技者数が相手チームより多くなった場合、競技者のより多いチームは、相手競技者数と等しくなるように競技者数を減らし、除外するそれぞれの競技者の氏名と番号を主審に通知しなければならない。除外された競技者は、キックに参加する資格がない。
PK戦(ペナルティーシュートアウト)の進行中
・資格のある競技者と審判員のみが競技のフィールドの中にいることができる。
・キッカーと両ゴールキーパー以外、すべての資格のある競技者は、センターサークルの中にいなければならない。
・キッカー側のゴールキーパーは、競技のフィールドの中で、ペナルティーエリアの外で、ゴールラインとペナルティーエリアの境界線との交点のゴールライン上にいなければならない。