概要:U-12京都府1部リーグの主審2試合
詳細:DOGSOで退場
後半も残り1分。後半は1点しか入りませんでしたが、4-0でほぼ勝負はついた感じ。
試合内容的には点差ほどの力差は感じませんでしたが、まあ、こんなゲームもあります。
それで、残り時間は少ないながらも、負けているチームも1点でも取ろうという気持ちが伝わってきて、全然あきらめている感じはなかったです。
それで、中盤の競り合いから負けている方のチームが出したパスが、前線ピッチほぼ中央に残っていたFWに上手く渡りました。
その時点で、守備側の選手はボールを持った選手の後ろに一人いるだけ。
FWの選手は5mほどドリブルしてPAまで数mという所で、後ろから追いかけてきた守備側選手が攻撃側選手の左斜め後ろからスライディングタックル。
ボールも体も同時にタックルしたので、迷わずに笛を吹いてファウルを取りました。
ファウルを受けた攻撃側の選手は足(アキレス腱辺り)を押さえて痛がっていたので、間違いなくボールだけでなく体に接触があったのは間違いない感じ。タックル自体の勢いも結構強かったので、プレー自体もラフプレー(警告)に相当する事象かなという感じでした。
問題はファウルした場所と状況。
明らかに決定機の阻止(DOGSO)に該当する状況だったので、ファウルした選手に近寄って行ってレッドカードを提示。
DOGSOの4要件:
- 反則とゴールとの距離・・・反則が起こった地点はPAの2mほど外、ピッチの中央から5mほど右側(攻撃側からみて)
- 全体的なプレーの方向・・・ファウルされる前はゴールに向かってドリブルしている状況
- ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性・・・ドリブルしていたのできっちりコントロール出来ている
- 守備側競技者の位置と数・・・ボールを持っている攻撃側の選手の前にはゴールキーパーだけ、後ろから守備側選手が追いかけてきている状況
レッドカードを出した瞬間、観客席から悲鳴というか何とも言えない声が上がってました。
レッドカードを出した後の対応:
- 退場させた選手に「申し訳ないけどグラウンドから出てね」って言ったんですけど、そのままベンチに戻っていこうとしたので(ショックで私の指示が頭に入らなかったのかなと思いますが)、「ごめん、グラウンドから出て!」って指示しました。この辺り、4審がちゃんと理解している人だったらちゃんとしてくれますけど、4種の帯同審判だったり、4審がいない試合だったら、主審がちゃんと指示しないといけないかなと思います
- 交代選手(補充)をベンチに伝えました。少年は退場になっても補充ができますが、そもそも選手が退場になる事がすくないので、ベンチもどうしていいかわからないと思うので、伝えました。
ファウルを取った後は「なんでファウルなん!?ボールに言ってるやん!?」って怒鳴っていた守備側のベンチも、ファウルを受けた選手が痛めているのをみたからか、その後は特に何も言われませんでした。
試合後に何か聞いてくるかなとも思いましたけど、特に何もなかったでした。
今回の場合、8人制で人数も少なく、明らかに決定機の状態でしたけど、もっとちゃんと状況を確認しないといけない事もあると思うので、その辺は反省点というか今後もっと周りに注意しないといけないかなと感じました。
以上、4種でカード3枚(うちレッド1枚)という中々大変な試合が終わりました。
第12条 ファウルと不正行為
ボールがインプレー中に反則があった場合にのみ、直接、間接フリーキックまたはペナルティーキックを与えることができる。
退場となる反則
競技者、交代要員または交代して退いた競技者は、次の反則のいずれかを行った場合、退場を命じられる。
・フリーキックで罰せられる反則を行い、得点、または全体的な動きがその反則を行った競技者のゴールに向かっている相手競技者の決定的な得点の機会を阻止する(以下の「得点または決定的な得点の機会の阻止」に規定される警告の場合を除く)。
退場を命じられた競技者、交代要員または交代して退いた競技者は、競技のフィールド周辺およびテクニカルエリアから離れなければならない。
得点または決定的な得点の機会の阻止(DOGSO)
競技者が自分自身のペナルティーエリア内で相手競技者に対して反則を行い、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合、ボールにプレーしようと試みた、または、ボールに向かうことで(相手競技者に)チャレンジして反則した場合、反則を行った競技者は、警告される。それ以外のあらゆる状況(押さえる、引っぱる、押す、またはボールをプレーする可能性がないなど)においては、反則を行った競技者は、退場させられなければならない。
競技者が、意図的なハンドの反則を行い、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止した場合、反則が起きた場所にかかわらず、その競技者は、退場を命じられる(自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが手や腕でボールに触れた場合を除く)。
競技者が意図的でないハンドの反則を行い、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合、反則を行った競技者は警告される。
次の状況を考慮に入れなければならない。
・反則とゴールとの距離
・全体的なプレーの方向
・ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性
・守備側競技者の位置と数
少年(8人制)の競技規則
競技者が退場を命じられた場合、その競技者の
チームは競技のフィールドでプレーする競技者
を補充することができる。