シン活 #47-4

試合:U-15スポーツ少年団京都大会の決勝

 

概要:すべって転んでぶつかって囲まれて

 

引き続き、2022年11月23日、アクアパルコ洛西でのスポーツ少年団京都大会決勝の主審。

 

コーナーキックからの出来事。

キックされたボールが高い弾道でゴールエリアより少し外側に。

GKが飛び出して、斜め前にジャンプしながらパンチング。結構勢いよく飛び出したので、着地する際に攻撃側の選手とぶつかりました。

 

GKは胸、相手選手は肩の辺りでぶつかって、二人とも痛がってうずくまったまま。

 

実は私はパンチングしたボールの方に意識がいっていて、あまりはっきりと状況を確認できませんでした。

 

パンチングしたボールを攻撃側の選手がゴールに向かって跳ね返し、そのボールをDFの選手がクリア。クリアしたボールをタッチライン近くで攻撃側の選手が保持した所で私はやっと、ぶつかった二人が立ち上がれない状態を認識しました。

 

GKが倒れているので守備側の選手が「レフェリー、止めてよ!」って盛んにアピールしてましたが、最初の接触をファウルとしてなかったので、攻撃側のチャンスが続いている状態で止めるという判断が出来ませんでした。

 

結局、攻撃側の選手がクロスボールを上げてそれがゴールキックになった時点でプレーをストップしました。

ストップしたあとは、守備側の選手数名に抗議を受けて囲まれてしまいました。

まあ、囲まれてもわりと冷静ではいましたけど。

 

反省点:

  • 接触があった時にファウルを取るべきではないか
  • ファウルを取らなったとしても、DFがボールを持った時にすぐに止めていたら良かったのではないか
  • それが出来なかったとしても、安全性を考えて、攻撃側の選手がボールを持っていたとしても止めるべきだったのではないか

 

少し前のJリーグジャッジリプレイで味方同士の接触(GK含む)で止めるべきかどうかというのがありましたが、競技規則の前文にも書いてあるので、安全を考慮していかなる状況であったとしても、主審が気付いた時に止めるべきだったかなと思いました。

 

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競技規則(2022/23) 

サッカー競技規則の
基本的考え方と精神


競技規則はまた、競技者の安全・安心、快適なプレーに寄与しなければならず、必要が生じたときには、競技規則を通じ、サッカーの試合の参加者を迅速また適切に支援するべく対応するのは、IFAB の責任である。例えば、新型コロナウィルス感染症の世界的大流行に対応し、競技規則第3 条の暫定的改正を導入し、トップの競技会においては各チーム交代の数を最大3 から5 に増やすことを可能にした。この改正は、2022/23 年競技規則では正式なものとして組み入れている。また、「脳振盪による交代」の追加の試行は継続され、チームが数的不利益を被ることなく、脳振盪の発生またはその疑いがある競技者の安全や安心・快適さを優先することができる。
事故が起きてしまうのは致し方ないものだが、競技規則は、競技者の安全や安心・快適さとスポーツがフェアであることとのバランスを取りながら、サッカーの試合ができる限り安全にプレーできるための手助けになることを目指している。であるからこそ、審判は、あまりにアグレッシブであったり、危険な行為を行う競技者にしっかりと対応するために、競技規則を用いることが求められている。競技規則は、「無謀なチャレンジ」や「相手競技者の安全を脅かす行為」、また、「過剰な力を用いる」など、危険で容認できないプレーを懲戒罰になる用語として整理している。