俺のトレセン③ 分析編その1

審判トレーニングに参加します - 渦の中で

 

引き続き、2月24日に京都府サッカー協会が主催する「2019年度第2回審判トレーニングセンター」に参加してきた、分析編。

もっと早く上げるつもりが色々と仕事が大変で書く気がおきずに時間が経過してしまいました。

 

チェックされたポイントを上げていくと結構多いので分析編を1と2に分けます(ひょっとしたらもう少し多くなるかも)。

  

言い忘れてましたが、今回のトレーニング(研修)は某高校で行われていました(京都でも有数の偏差値の高い学校 ちなみに練習試合の相手も京都では有名な進学校)。トレーニングマッチ4本が終わったあとに、教室に移動して気になった点を映像を確認しながらみんなで分析(意見を出し合う)。

 

インストラクターからチェックに上がった点

1.1本目:浮き球(GKのパントキック)に対するファウルの妥当性

2.2本目:選手からボール交換の要求に対する対応

3.2本目:ハンドの反則について

4.2本目:オフサイドの反則の位置やフラッグを上げるタイミング

5.3本目:ゴールライン際でのクロスがゴールラインを割ったかどうか(私が関わったプレイ)

6.4本目:足を高く上げたファウルについて

7.4本目:後ろからのファウルについて

 

8.1本目:ファウルの後の再開

参加者の質問

9.プレーの開始位置の指摘が多すぎないか(私の質問)

10.主審のポジション

 

1.浮き球(GKのパントキック)に対するファウルの妥当性

プレーの概要:浮き球(確かGKのパントキックだったと)に対してハーフウェーライン辺り、ベンチ側のタッチライン際でのボールの競り合いで一人の選手が吹きとんだ事に対して、主審はファウルの判定。そのファウルが妥当かどうか?

 

私のすぐ目の前で起こったプレーだったので、私はファウルで妥当かなという感じで思ってましたが、周りの選手のリアクションは「エッ!?」という感じは多少ありました。その辺もあって、ファウルが妥当かどうかの確認。

参加者は7対3くらいでファウルという意見が多かったです。主審の方は相手を抑え込んだホールディングという見解でしたが、他の参加者は「ジャンピングアット(相手に飛びかかる行為)」のファウルという方が多かったです。

インストラクターの方は「膝の位置があいて方向ではなく横に向いていたし、ボールの落下点に対して先に入っている(あるいはイーブン)。どちらかというと、ファウルを受けた選手の準備が出来ていなかったために、後ろからぶつかられて吹き飛んでしまったという感じでファウルではない(取らない)」というような見解でした。

 

2.2本目:選手からボール交換の要求に対する対応

プレーの概要:選手からのボール交換(空気が入っていない)の要求に対する主審の対応について

 

「見学編」で少し書きましたけど、2本目が始まってすぐにGKから「ボールがペコいです」というアピール。アピールしていたGKがボールをキャッチした時点で主審はプレイを止めてボールを交換。ドロップボールから再開しました。

このプレイに関して、2グループに分かれて、選手からの要求に対してどう対処するのか議論しました。私も主審の判断は間違ってなかったと思ったんですけど、他の方は「選手の意見を1回聞いてしまうと、このレフェリーはいう事を聞くって思われてしまう。もし、公式戦などだったら、これをやってしまうと終了間際で勝っているチームが時間稼ぎに使う危険性がある」というような事を言われて、強く反対されていました。

ジュニアだったら、最悪の場合、大人の圧力でねじ伏せる事が出来るのでそこまでの事は気にした事はなかったですが、高校生以上とかになると、舐められてしまうと付け込まれるんでそういった考えを持つ必要もあるのかもしれませんね。

このプレイに関しては(選手のアピールを聞くかどうか)、結構意見が分かれていた気がします。

 

選手のアピールに対する対処は意見が分かれますが、そもそも、試合前にボールチェックをしていたのか?交換要求があった場合にチェックしたのか?交換されたボールのチェックをしたのかなども指摘されました。

練習試合でマルチボールだったのですべてのボールのチェックは大変、など色々と難しい状況ではありましたが、柔らかくても0.6気圧あればルール内なので(0.6 ~ 1.1 気圧)、「ルールの範囲内なので続行」と毅然と対処するのも一つの方法という事でした。

あと、インストラクターが仰ったのは、「理想を言えばそのボールが何気圧なのか手で押してみてわかるようにしておく方がいい」という事でした(トップレベルの審判は分かるようにしているみたいです)。

 

3.2本目:ハンドの反則について

プレイの概要:PAの少し外(大きなチャンス)での守備側のハンドに対して

 

右サイドPAの少し外(PAの角から2mくらい中央より)で守備側の選手がハンド。手がほぼ肩のラインまで上がっていて、大きく広げていたのでハンドの反則に対しては間違いがない。

ただし、「ボールが守備側選手の手に当たる→攻撃側の選手のアピール→副審がフラッグを上げる→主審が笛を吹く」という順番になってしまった事に対してインストラクターは指摘。主審の方は「ハンドは分かったがその後のボールが攻撃側の選手に渡る可能性があったので(アドバンテージの可能性)、笛を吹くのを待ったという見解。

インストラクターの方もその点は映像を見て納得されていましたが、ただ、外からみていると「選手がアピールしたから吹いた」という風に見えてしまうので、そうなると選手からは不信感が出るという事を言われてました。

あと、壁までの距離もゴールまで近い位置なのできちんと測る(歩測)。それも、蹴る位置をごまかさないように後ろ向きで歩測した方がいいというアドバイスがありました。

歩測に関しても、自分の足で何歩で9.15m(10ヤード)なのか覚えておくようにという事でした(前向きで何歩か後ろ向きで何歩か)。その日によって変わったりもするので、用具やグラウンドのチェックの際に、コーナーアークから任意のラインまで歩いて今日は何歩なのか確認するのもいいという事でした。

 

4.2本目:オフサイドの反則の位置やフラッグを上げるタイミングや再開の位置について

 プレイの概要:オフサイドの反則の後の再開が微妙な感じになってしまった事について

 

後方からのパスに対してFWとDFが競争。最終的にボールを受けたのはPAより3mほどハーフウェーラインより。でも、副審はその前のFWとDFがボールを追いかけて競り合った(体が接触した)場所をプレーに関わった場所として再開(多分ボールを触った場所より10mほどハーフウェーラインより)。

その後の再開場所が選手が(主審も?)きちんと理解できなかったのか、ちょっと曖昧な形でプレーが再開してしまいました。

おそらくボールを触った場所を再開位置にした方が選手も理解できてスムーズに再開できたような気がします。インストラクターもそのような発言をされてました。

 

思ったより長文になってしまったので、とりあえず分析編1は終了。続きは分析編2で。

(全体的に時間がたってしまってちょっと記憶があいまいになってます。)