ジュニアサッカージャッジ リプレイ#68

 概要:アディショナルタイム(以下AT)

 

日曜日(1月5日)の試合の時に感じた話。

 

ジュニアの8人制の場合はキーパーの交代以外はプレー中に行うので、公式戦でもATはほとんど取りません(ケガなどで中断した場合のみ)。

でも、サンガカップは11人制なので、選手交代はプレーが止まった時(アウトオブプレー)に行います。交代は自由(人数制限なし、一度下がった選手が再度出場してもOK)なので、控え選手の人数やチームの方針などにもよりますが、そこそこ頻繁に選手交代は行われます。

子供なんで、プロの選手みたいに歩いて交代するのではなく、小走りで交代するので、1つの交代にそれほど時間はかかりませんが、それでも、10秒~30秒程度はかかります。

私が主審をした試合は前後半ともにATを1分30秒程取りましたので、実際に終了したのは2分ほど経過してから。

 

それが、他の試合を観ていると、結構頻繁に選手交代があったにも関わらず、ほぼ試合時間通り(時間経過してプレーが途切れた時点で)に終了させていました。おそらくジュニアの審判ばかりされている方は交代の時間を加える事をちゃんと理解していないようですね。

私が審判をした試合はかなりの点差が開いてしまったので、ATを2分取ろうが3分取ろうが試合結果に影響はなかったんですけど、僅差の試合の場合はきちんと取ってあげて欲しいですよね。

 

ちなみに、Jリーグジャッジリプレイで上川さんが話されていた内容としては、「プロの試合の場合、6人交代(交代枠3人ずつ)で、1交代30秒としてもMAX3分程度が普通」という事でした(けが人が出てしまうと当然伸びますけど)。

VARが導入されている試合の場合は、チェックが入ったりすると、AT7分とか長かったりしてますよね。

 

競技規則(19/20) 第7条 試合時間(一部抜粋)

試合時間

3. 空費された時間の追加
主審は、以下のように前半、後半に空費されたすべての時間を追加する:
競技者の交代
・ 負傷した競技者の負傷の程度の判断や競技のフィールドからの退出
・ 時間の浪費
・ 懲戒の罰則
・「 飲水」タイム(1分間を超えてはならない)や「クーリング」ブレーク(90秒間から3 分間で)など、競技会規定で認められる医療上の理由による停止
・ VAR のチェックやレビューに関わる遅延
・ プレーの再開を著しく遅らせる行為(例えば、得点の喜び)を含む、その他の理由