ジュニアサッカージャッジ リプレイ#9

概要:ドロップボール

 

ジュニアサッカージャッジ リプレイ#5 - 渦の中で

 

先日、京都府のジュニアのトップリーグ京都府一部)最終日の試合をテレビで放送していたのでいくつか気になるプレーを紹介しましたが、全て見ていなかったので、先日みていなかった残りの試合の中で気になるプレーがあったので紹介します。

 

その試合を担当していたのは3級の方だったんですけど(ワッペンで確認できたので)、笛の音が小さくて(他の試合の笛の音は聞こえていたのでテレビだからではないと思います)、テレビで映っているだけでもいくつかファウルも取れていなくて、「この審判イマイチやな」って感じだったんですけど、その中でも「これはちょっとどうなん?」ていうのがあったんで紹介します。

 

センターサークル付近で選手が足をつって倒れこむ。一連の流れでシュートをGKがゴールエリア中央、ライン上の辺りでキャッチした時点で審判が笛を吹いて試合を止める。この笛はタイミングとして申し分ないと思います。

 

それで、足をつった選手が戻ってからの再開なんですけど、映った映像では攻撃側の選手がドロップされたボールを軽くキックしてGKにパス。

6年生なんで選手も理解しているからそうしたのかも知れませんけど、この場合、ドロップしたボールをキーパーに取らせればそれでOKなのに、なんでそんな事したのかなと思います。

もし、攻撃側がキックしたボールがキックミスで変な方向に飛んでそれをGKが触ったけれども転がってゴールすれば1点。 ゴールまでの距離が近いので可能性がないわけではありません。

私も中央付近とかであれば、ボールを保持していた方と逆のチームに、保持していたチームにパスさせてから開始にしたりしますけど、位置的に考えてもこの場合はまずいんじゃないかと思いました。

 

以前も書きましたけジュニアの場合は(特に低学年になればなるほど)、怪我などがあった場合に選手がボールを出すことを期待せずに審判が試合を止めた方がいいと思います。なのでドロップボールからの再開というのも非常に多いのでまだ審判経験が浅いという方はよく理解しておいた方がいいと思います。

 

止め際が肝心 - 渦の中で

 

 競技規則 第8条 プレーの開始及び再開(一部抜粋)

2. ドロップボール
進め方
主審は、プレーを停止したときにボールがあった位置でボールをドロップする。ただし、ボールがゴールエリア内にあるときにプレーを停止した場合、ボールは、プレーを停止したときにボールがあった地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上でドロップされる。
ボールがグラウンドに触れたときに、ボールはインプレーとなる。
何人の競技者でもドロップボールに参加できる(ゴールキーパーを含む)。主審は誰がドロップボールに参加してよいか、また、ドロップボールの結果について指示できない。
反則と罰則
次の場合、ボールを再びドロップする:
・ ボールがグラウンドに触れる前に競技者がボールに触れる。
・ ボールがグラウンドに触れたのち、競技者に触れることなく競技のフィールドの外に出る。
ドロップされたボールが2 人以上の競技者に触れることなくゴールに入った場合、プレーは次のように再開される:
・ ボールが相手競技者のゴールに入った場合、ゴールキック
・ ボールがそのチームのゴールに入った場合、コーナーキック