Jリーグジャッジ リプレイ #11

先週は世間でも騒動になったATの話題でしたが、今週は普通といえば普通。

いずれもPKかどうかのプレイが3つで、2つはファウルかどうか、もう1つはハンドかどうか、審判のジャッジが正しいかどうかについて解説。

ちなみに今回の3つに関しては全て誤審(上川さんの見解としては)だったが、VARが導入されていれば防げたと思えるものばかり。PKをとるとらないで直接得点に絡むので、誤審を防ぐ為にもVARの導入は早いほうがいいのではないでしょうか。

 

リーグ戦はこれで終了しますが、入れ替え戦等もあるし、シーズンオフでも続けるような話も出てましたので、是非ともシーズンに関係なく続けて欲しいと思います。

 

①Jリーグ 第34節 名古屋対湘南 66分

「名古屋7番がPA内で湘南8番と29番に挟まれて倒される 名古屋がPKを獲得」

②同じ試合 74分

「右サイド名古屋29番のクロスが湘南20番の手に当たる ハンドリングの反則で名古屋がPKを獲得」

③Jリーグ 第34節 長崎対清水 85分

「PA内で長崎45番が清水25番に倒されたとして、長崎がPKを獲得」

 

①について

プレイの内容:左サイド、ペナルティエリアの少し外からクロス。名古屋の7番ジョー選手が湘南8番大野選手と29番杉岡選手に前後を挟まれる格好で転倒。審判はPKの判定。

 

原さんと上川さんの見解はこのプレイはPKではない(審判の誤審)。後ろにいた杉岡選手の手がジョー選手の背中にかかっているが、転倒させるような力がかかったとはいえない。

ただし、(間違った判断をした審判は悪いが)杉岡選手としても、手の動きを気をつけないと、場合によってはPKとみなされる事になるので注意すべきという意見。

4級審判の私も、このプレイはPKじゃない(誤審)と思います。ただ、杉岡選手の手の動きは確かに誤審を招いてしまう動きでしたし、2人で挟み込んでる状態で倒れてしまったら、審判としてもやっぱりファウルをとってしまう可能性は高くなると思います。

審判も人間なんでミスされないように、守備側の選手はその辺を気をつけた方がいいのではないかと思います。

 

②について

プレイの内容:名古屋29番和泉選手が右サイドからクロス。名古屋25番の前田選手がヘディングしようとしたけどボールが当たらずに、その2mほど後ろにいた湘南20番の坂選手の右手に当たってしまう。審判はハンドでPKの判定。

 

上川さんはハンドではないという見解。理由は、前田選手がヘディングしようとしたけど当たらなかったために自分のところにボールが来たが、前田選手との距離が近い為に予期できずに手にあたってしまったのでハンドではないという事でした。

4級審判の私として少し気になるのが、手の位置(少し体から離れている)が正しい位置といえるのかどうか。少し体から離れすぎているのではないかなと見えます。

今までの「Jリーグジャッジ リプレイ」で何度か話が出てましたが、海外のリーグではよくハンドをとられる可能性があるので、手を後ろにしてディフェンスするシーンがあるけど、手の位置がどこならハンドというきちっとした線引きが分からないために、結局あのような不自然な姿勢でディフェンスする必要が出てくるんでしょうね。

上川さんが仰ってましたが、ハンドの反則は非常に難しいという事ですが、プロだけでなく、私のようなアマチュアでもハンドは一番難しい反則です。

 

③について

プレイの内容:長崎側が左サイドからクロスを上げて、それに対して長崎の45番ヨルディ・バイス選手と清水の25番松原選手が争う中で二人とも転倒。長崎がPKを獲得。

 

原さん上川さんともに、二人が位置取りを争った中で転倒したけど、どちらかというとヨルディ・バイス選手の方が強く押しているように見える。PKではないという見解(誤審)。

ただし、上川さんによるとこのプレイに関しては、その争点となった部分だけみればわかりやすいけど、主審の立場からすれば、クロスが上がるタイミングではボールのある位置(クロスがけられる場所 左サイド)を見ており、ボールが上がってからゴール前を見ると選手が倒れた瞬間だけが見えるのでPKをとってしまったのではないかという事でした。

追加副審がいれば、ゴール前のポジション争いは追加副審に任せることができるので、きちっとジャッジできた可能性があるということでした。

今回のプレイに関しては、VARでも判断できると思うので、追加副審を全試合につけるくらいならVARを導入した方が、費用は安いんじゃないかとも思います。

 

競技規則 第12条 ファウルと不正行為 

1.直接フリーキックより一部抜粋

 ボールを手または腕で扱う
競技者が手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為はボールを手で扱う反則であ
る。
次のことを考慮しなければならない:
・ ボールの方向への手や腕の動き(ボールが手や腕の方向に動いているのではなく)
・ 相手競技者とボールの距離(予期していないボール)
・ 手や腕の位置だけで、反則とはみなさない。
ゴールキーパーは、自分のペナルティーエリア外でボールを手または腕で扱うことにつ
いて、他の競技者と同様に制限される。ゴールキーパーは、自分のペナルティーエリア直接フリーキックやその他の懲戒の罰則の対象となるボールを手または腕で扱う反則を犯しても罰せられないが、ボールを手や腕で扱うことによって間接フリーキックが与えられることになる反則であれば、罰せられることもある。

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