そり立つ壁(アドバンテージについて2)

そり立つ壁(アドバンテージについて1) - 渦の中で

 

引き続いて、アドバンテージについてです。

審判をやり始めて大きな壁になるのが、アドバンテージをとる事かなと思います。私の勝手な見解ですけど、ちゃんとアドバンテージを取れるのであれば、3級審判になれるだけの技量はあるんじゃないかと思います。

 

審判のレベル(私の勝手な見解)

  1. 反則(オフサイド、ファウル、ハンド等)が起こったことが認識できない
  2. 反則が起こった事は認識できるが、笛が吹けない(頭ではわかっているけどそれれが行動に移せない)
  3. .反則が起こった事が認識できて、笛が吹ける(ただし、周りの状況は把握できていない)
  4. 反則が起こった事が認識できて、周りの状況も認識した上で笛を吹くかどうかの判断ができる

もちろん常に1(反則がとれない)という人はいないと思うんですけど、上級者になるほど4のジャッジが出来て、レベルが低い審判ほど1~3が多いんだと思います。

 

 

プロの審判とかだったら、2とか3というのは無くて、ほとんどは4なんでしょうけど、たまに反則が発生した時の位置取りが悪くて(距離が遠い、他の選手で見えないなど)、1(反則が起こった事が認識できない)になってしまって、それがいわゆる誤審になってしまうのかなと思います。

 

私の経験でいえば、審判をやり始めた時は、2になってしまうことが結構多くて、「あっ、オフサイド」って思ったとしてもすぐに笛が吹けずに、そうこうしている間にプレイは進んでしまって、今更吹く事が出来ないという事が1試合の中で何度もあったりしました。

どうすればそういった事がなくなるかというと、根本的には審判の数をこなすことで反射的に笛が吹けるようになるという事だと思いますけど、それはすぐに出来るようにはならないです。

そこで、一つコツとしては、反則があってもすぐに 笛を吹こうとしない事で、逆に少し間をおいて笛を吹くくらいの気持ちの余裕を持っておけば、笛を吹くのが遅れたからといって笛が吹けないというのはが減るんじゃないかと思います。

その延長として、反則が起こった場合にすぐに笛を吹かずに周りの状況を確認してアドバンテージをとれる事につながっていくんではないかと思います。