ある意味すごいプレー

随分前の話ですが、8月に関西の強豪チームが集まったカップ戦に参加した時の話です。

あるチームと対戦したんですけど、そのチームはどの世代でも結構汚いプレー(ユニフォームを引っ張ったり足を蹴ったりなど、激しいというより荒いプレー)をする事で有名なチームで、私が審判をやり始めた時(2018年4月)に一度対戦したんですが、その時も汚いプレーをしてました。その時は私も今より全然未熟だったので、ファウルと思っても笛が吹けなかったりで全然試合をコントロール出来ませんでした。

 

試合は相互審(対戦チーム同士で前後半で審判を交代)で私が後半の審判を担当したんですけど、その時は汚いプレーをするチームという情報を持っていたのと、審判も結構こなして4月より能力的にも上がってたんで、ファウルを取ることでそんなに荒れないようには出来ました。とはいっても練習試合なんで勝ち負けよりも自分の息子のチームがそういう汚いプレーをするチームであっても対応できるようにという事で、本来ならファウルと思うプレーでも多少は目をつぶって流していました。後からチームの子供が「もっとファウルとってよ」って私に文句いってましたけど、「そういうチームにも対処しろ」って言いました。

 

それで、前置きが長くなりましたが、相手チームが審判をしていた前半にうちのチームがPKを取られて決められてしまったんですけど、そのプレーについてです。

プレーの内容は、ゴールエリアの少し外のゴールライン際で、相手チームの選手がゴールに背を向けた状態。うちの息子ともう一人の選手がマークしていて、その選手がゴールから遠ざかる動きをしている中で3人がもつれ合って転倒してPKを取られました。

ベンチ側からはそのプレーが見えたんですけど、転倒につながるような押したり引っ掛けたりする行為はなかったようにみえたので、私もうちのコーチも「今のPKか?」って首をかしげるジャッジだったんですが、審判からすると背中しか見えない状態で、守備側選手二人と攻撃側選手一人が転倒したので挟み込んで転倒させたという判断だったのかなと思いました。気になって試合の後に息子に聞いたら、「相手が自分のユニフォームを引っ張りながら自らこけたので、引きずられてこけた」という事でした。

 

何で今頃この話かというと、その時は検証する事も出来ないので「エリア内ではPK取られるからディフェンスする時は気をつけないといけない」と言っただけでしたが、先日、ビデオを撮影していた保護者の方からDVDにコピーしてもらったので、そのプレーを確認したら、びっくりしました。

 

息子ともう一人の選手がマークについていたんですけど、攻撃側の選手が守備側の選手二人(息子ともう一人)のユニフォームを掴んで自分から倒れることで、二人が引きづられて転倒するシーンが映っていました(他の選手が邪魔で全体は確認できませんでしたが、ユニフォームを掴んでいるのははっきりわかりました)。

衝撃的なプレーでPKを取られたことで息子ともう一人の選手はあっけにとられて、今までに見たことがないような「キョトン」とした顔で起こった事が理解できずに立ち上がることもできないシーンが映っていて、私にはその二人の反応が衝撃でした。

 

今回のプレーは怪我につながるようなプレーではなかったですが、相手を掴んだまま引きずり倒すというプレイは場合によっては怪我にもつながりかねないので、審判にはそんなプレーはきっちり反則をとって欲しいと思います。

ジュニアと思って舐めていたらえらい目にあいますね。