Jリーグジャッジ リプレイ #7

今回は3つのプレイに関して、そのジャッジが妥当であったかどうか検証・解説。

J リーグも終盤になってきているけど、上川さんによると試合前に両チームの順位や勝ち点、選手の累積カード等のチェックするようです。それによって、判定が影響を受けてはいけないけど、例えば反則で警告を出そうとした時に選手やチームがいつもより激しく抗議した時にその理由(主力選手が累積で次の大事な試合に出れなくなる)は把握しておく必要があるからということらしい。

私たちアマチュアもリーグ戦の審判をする場合には(特に残り試合が少ない場合)、両チームの状況(上のリーグにいけるかどうかなどの大事な試合なのか、順位が決まって消化試合に近いしあいなのか)は把握するようにしておいた方がいいのかなと思いました。

 

  1. 横浜F・マリノス対FC東京でのペナルティエリア内で横浜のウーゴ・ヴィエイラ選手が丹羽選手に転倒させられたシーン(審判の判定はノーファウル)
  2. 同じく横浜F・マリノス対FC東京でイッペイシノヅカ選手が丹羽選手に転倒させられたシーン(審判の判定はノーファウル)
  3. 湘南対清水でファウル~アドバンテージでプレイ~清水の監督の暴挙というプレイ

 

1について

 プレイの内容:横浜がエリア内にボールを放り込む。東京の選手がクリアしようとするが、ミスってボールがゴール前にいるウーゴ・ヴィエイラと丹羽の間に。丹羽が先にボールに触ったけど、その後に交錯してウーゴ・ヴィエイラが転倒。転がったボールに両チームの選手が群がって最後キーパーがキャッチ。キャッチしたキーパーの手を横浜の選手がキックしたけどそこまでの流れすべてがノーファウル。

 

東京の選手が審判に詰め寄っていたけど、それは多分キーパーが蹴られた事に対してのように見える。

原さんや上川さんは守備側選手はちゃんとボールに対してプレイして、転倒はプレイした後の流れなのでノーファウルという見解。でも、確かにボールに対して足を出しているけど、その後に両手で捻るようにして転倒させているようにみえる(柔道の足払いのように)。ボールにいった後の両手は明らかに不自然で私はファウルではないかと思いました。

 

2について

プレイの内容:左サイド(センターライン付近)から横浜が縦パス。イッペイシノヅカが抜け出したところに、丹羽がスライディングタックル。ボールに対してタックルしたけど、その勢いで足裏でシノヅカ選手の左足(立ち足)にタックル。足に当たった瞬間を映像で見ると非常に危険に見える。一歩間違ったら骨折していてもおかしくないプレイ。

 

上川さんの見解はファウル+カード(イエロー)。正面からスローでみれば危険なプレーということがよく分かるが、横からみていたら、最初にボールにいっているので分からないのかもしれないですね。

 

3について

プレイの内容:湘南のゴールキーパーパントキック。湘南陣内のセンターサークル付近で清水がファウル。審判がアドバンテージをとったけど、湘南がパスミスで清水の選手にボールが渡ってしまう。湘南の選手が倒れたままなので清水の選手がボールを外に出そうとしたけど、清水のヨンソン監督がフィールド内に入ってそのボールを審判に向けてキック。

 

監督は当然だけど退場処分。こんなケースはレアなので、プレイの再開する場所や間接フリーキック直接フリーキックかなどを上川さんが解説。

今回の場合、審判は監督がボールを蹴った場所から間接フリーキックで再開させたが、上川さんによると再開場所は正しいけど、直接フリーキックでの再開が正しいとの事。今回は反則が起こった場所が間接でも直接でも影響のない場所だったが、これが、ゴール前やエリア内で起こった場合は直接か間接かというのは非常に重要になってくるので、審判はルールをしっかり理解してちゃんと運用しないといけないみたい。

 

ただ、今回のプレーで不思議なのが、得点に絡んだりするわけでもないのに、ヨンソン監督がなんでそこまで感情的になって審判に抗議してしまったのか?そこが一番のなぞでした。

 

『競技規則』

競技者
7. 競技のフィールドにいる部外者(一部抜粋)
次の者がプレーを妨害しており、プレーが停止された場合:
・ チーム役員、交代要員、交代して退いた競技者または退場を命じられた競技者の場合、
直接フリーキックまたはペナルティーキックによりプレーを再開する。
・ 外的要因による場合、ドロップボールによってプレーを再開する。

 

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