シン活 #19-2

概要:コーナーキックからの2度蹴り

 

2022年5月28日副審WEEK1日目のU-15クラブユース大会の試合で気になったシーン。

 

攻撃側が左サイドからのコーナーキック(私(副審1)がいる方とは反対側のサイド)。

キックしたボールがポストを直撃。そのあと、ボールがPA左サイド角辺りまで転がっていきました。私のいる場所からは選手が多くてボールが転がった場所は分かりにくかったんですが、選手がキックした時点で主審が笛を吹いて手を上に上げました(間接フリーキックの合図)。

 

私からは見えなかったですが、選手が足を高く上げたとか危険なプレーをしたのかなと思ってました。ベンチはオフサイドだと思ったみたいで、ただ、「今のオフサイドあったか?」とか不満そうに話していました。

 

試合後に主審の方に確認したら、2度蹴りだったという事でした。

コーナーキックをした選手がポストに当たって跳ね返ってきたボールを蹴った(ゴール前にクロス)したという事でしたが、「2回目にボールを蹴るまでに結構時間があったので(キック→ポストに当たる→跳ね返って転がってくる)、よく気付きましたね」と私が聞いたら、前に受けた研修でそういうシーンがあったから気付けたいう事で、自分の経験(失敗)だけでなく研修とか人の経験(失敗)も聞いていると、自分がその場面に遭遇した時に気付ける可能性が高いなと実感しました。

 

ちなみに私も去年の年末にあった京都招待という大会の主審をした時にコーナーキックからの2度蹴りに遭遇しました。

この時は、こんな複雑な事象ではなく、コーナーキックを蹴ろうとして滑って転倒してボールに触ってしまい、コロコロと転がったボールをキッカーがもう1回触ったというプレーでした。

小学生だとキックしようとして転倒するのは「あるある」なんですが、トレセンレベルの中学生がコケてしまったんでビックリしましたが、その後は「もう1回触ったら2度蹴りやで」と思いながらプレーを見続けたので、わりと冷静に対処できたと思います。

 

ちなみに、小学生だと結構遭遇するプレーなんですけど、コーナーキックだったらいいんですけど、ゴールキックの場合、結構致命的な場所での間接フリーキックになってしまうので、できればそうならないようにして欲しいです。

 

何年か前までは、ゴールキックの場合、PAを出たらインプレーというルールだったので、転倒して2度蹴りしても、もう1回やり直しできたんですけど、今は違いますからね。

 

シン活 #8-1 - 渦の中で

 

競技規則(2021/22)

第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)

2. 間接フリーキック
競技者が次のことを行った場合、間接フリーキックが与えられる。

  •  危険な方法でプレーする。

危険な方法でのプレー
危険な方法でプレーすることとは、ボールをプレーしようとするとき、(自分を含む)競技者を負傷させることになるすべての行動であり、近くにいる相手競技者が負傷を恐れてプレーできないようにすることも含む。

 

第17条 コーナーキック(一部抜粋)

2. 反則と罰則
ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前にキッカーがボールに再び触れた場合、間接フリーキックが与えられる。

 

第16条 ゴールキック(一部抜粋)

1. 進め方
◦ ボールは、静止していなければならず、ゴールエリア内の任意の地点から守備側チームの競技者によってけられる。

  •  ボールは、けられて明らかに動いたときにインプレーとなる。
  •  相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、ペナルティーエリアの外にいる。

 

 

シン活 #19-1

概要:5月末の副審ウィーク

 

2022年5月28日29日と副審2日連続の副審WEEKでした。

 

28日はU-15全日本クラブユース選手権大会の関西大会 1次ラウンド。

去年秋から割り当てもらうようになったばかりのアクティブレフェリーならぬ駆け出しレフェリーなんで、同じ副審でも副審2が多かったんですが、この日は副審1.

 

何が違うかというと、ベンチ・本部側が副審1で反対側が副審2というだけなんですが、副審1の場合、ベンチコントロールや選手交代などの監視など、特に第4の審判員がいない場合は主審をサポートしないといけないので、副審2より重要な役割になります。

というのが建前だと思いますけど、本音のレベルで何が一番大きいかというと、すぐ後ろがベンチなので、判定に対するプレッシャーがキツイという事かなと思います。

おそらくわざとだと思いますけど、「ほら、オフサイドや!」という独り言的な感じで言ってくるコーチもいるし、後ろの発言が気になって中々平常心を保つのが難しいです。

 

この日担当した試合は、片一方のチームはサンライズリーグ(関西)2部の京都の強豪。後半、私の担当するサイドでそのチームが攻撃するので、DFライン際の攻防についていくのに必死。正直いってあとで思い返してみて、自信のない判定もいくつかありました。

 

この試合は京都府サッカー協会がYouTubeに動画を上げてくれていて、試合後に映像を撮影していた元1級審判の方からある一つのシーンについて、「撮影しながらだったんではっきりとは言えないですけど、多分オフサイドじゃなかったですよ」って指摘を受けました。

 

DFがハーフウェーラインの5mくらい後ろから、30m以上くらいのグラウンダーのスルーパスを出したシーンだったんですが、YouTubeに上がった動画をみたら確かにボールをキックした瞬間はオンサイド(数十センチかな)でした。

通常のスピードでみたらおそらく普通の人は「どっちかな?」という感じだったと思うんですけど、小さなカメラで撮影しながら判断できるとはさすがは元1級審判と感心しました。オフサイド間違えた反省しろよっていう感じですけど。

 

レベルが上がれば上がるほどDFラインとの駆け引きも高度になるし、パス・ランのスピードも上がってくるんで、もっと経験をつまないと厳しいなと実感しました。

 

 

 

シン活 #18-3

概要:主審 色々と

 

2022年5月21日、U-15女子サッカーリーグの主審をしました。

ゴールキック(18-1)

・ハンド(18-2)

・その他(18-3 この記事)

 

タッチライン際でDFの選手がボールをクリア。そのボールに攻撃側の選手が体を寄せにいきました。

そのままボールは20mほど転々としてタッチラインを出ました。ボールを蹴った時に、攻撃側の選手が触った音が確認できましたが、目視ではわかりませんでした。

 

DF側の選手のベンチ前だったので、ベンチから「触った!」ってアピールがあり、ボールが転々と転がってタッチラインを超えた時に私が「ワンタッチ」っていって、DF側のボールというジェスチャーをとったら、DF側のベンチが「ありがとうございます」って言ってくれました。

 

別にベンチがアピールしたから取った訳ではないんですけど、これがもし音が聞こえてなかったら、相手側のスローインっていった瞬間にベンチから文句が出てたんだろうなと思うと、特にベンチ前でのプレーには注意が必要だなと思いました。

 

初レッド以来、約1か月ぶりの主審はまあまあ上手くできました。

次の土日は副審2連発です。天気予報を見ると30℃になりそうなんで、「いよいよ暑い季節がくるなあ」とちょっと怖くなってきました。

 

シン活 #18-2

概要:主審 今回はハンド

 

2022年5月21日、U-15女子サッカーリーグの主審をしました。

ゴールキック(18-1)

・ハンド(18-2 この記事)

・その他(18-3で書く予定)

 

この試合、ハンドの反則を2回とりました。

1回はハーフウェーライン付近でボールが手に当たったんですが、手を横に広げていたんで、ボールがそのまま味方選手に渡ったのを確認して、笛を吹きました。

(相手チームの選手に渡っていたら流そうかと思ってましたが)

 

もう1回はPAのすぐ外で、守備側の選手が顔付近にきたボールを手で防いだシーン。

ただ、これについては、選手・ベンチからは文句は出なかったですが、あとで副審二人からは「あのハンドは厳しい」という指摘を受けました。

 

理由:

  • 距離が近かった
  • 手で触ったけど、手を広げていた訳ではなく、顔の前に持ってきていたので、触った事で影響がない

 

私としては、手の位置が顔付近(上まで持ってきていた)だったのでハンドとしましたが、ベテランレフェリーの方二人が疑問を呈したので、ハンドではなかったんだろうと思います。

ハンドの反則は本当に難しいです。

 

 

競技規則(2021/22) 第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)

ボールを手や腕で扱う
ハンドの反則を判定するにあたり、腕の上限は、脇の下の最も奥の位置までのところとする。競技者の手や腕にボールが触れることのすべてが、反則にはならない。
競技者が次のことを行った場合、反則となる。

  •  例えば手や腕をボールの方向に動かし、手や腕で意図的にボールに触れる。
  •  手や腕で体を不自然に大きくして、手や腕でボールに触れる。手や腕の位置が、その状況における競技者の体の動きによるものではなく、また、競技者の体の動きから正当ではないと判断された場合、競技者は、不自然に体を大きくしたとみなされる。競技者の手や腕がそのような位置にあったならば、手や腕にボールが当たりハンドの反則で罰せられるリスクがある。

 

 

シン活 #18-1

概要:主審

 

とりあえず3つに分けて書こうかと思います。

 

ゴールキックからの再開

・ハンド

・その他

 

2022年5月21日、U-15女子サッカーリーグの主審をしました。

2021年10月から割り当てをもらうようになったんですが、私が主審をした試合は副審はチーム帯同ばかりでしたが、今回は副審二人も協会からの派遣、しかも、二人ともベテランの方なので、結構緊張しました。

 

試合は7-0というワンサイドゲームになってしまいました。前半は片一方のサイドでほとんどの時間が経過するという展開でした。

それで、まあ、何本もシュートを打たれたので、ゴールキックからの再開というシーンが結構あったんですが、ゴールキックからショートパスでつなごうとしたので、FWの選手がそれに対してチャージするというパターンが何回もありました。

FWの選手はショートパスでつなぐのが分かってるんで、PAのすぐ外で待ってて、ボールが蹴られたらすぐに寄せようとしてましたが、そのうち、キックをするかしないか(インプレーになるかならないか)の時点でPAの中に侵入しました。

1回目はゴールキックからボールを受けた選手がすぐにけったので、ファウルは取らなかったんですが、ベンチから何やら文句が聞こえてきました。多分、インプレーになる前に入ったのに私がファウルを取らなかったからみたいでした。

 

それで、また、ゴールキックになった際に、今度はさらにあからさまにPA内に侵入したので、ファウルをとって、FWの選手に注意をしました。

 

次に同じことをしたら警告しようと思ってましたが、幸い、注意したのが効いたのか、ボールに寄せるのが少し慎重になってくれたので、警告しないで済みました。

 

もし、次に反則した時に警告するとなったら、「遅延行為」でとるか「反則の繰り返し」でとるかどっちで取るべきか悩みました。結局出さなかったので、あとで他の審判の方に聞こうとしたんですが、忘れてしまいました。

 

 

競技規則(2021/22) 

第16条 ゴールキック(一部抜粋)

1. 進め方

  •  ボールは、静止していなければならず、ゴールエリア内の任意の地点から守備側チームの競技者によってけられる。
  •  ボールは、けられて明らかに動いたときにインプレーとなる。
  •  相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、ペナルティーエリアの外にいる。

 

第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)

警告となる反則
競技者は、次の場合、警告される。

  •  プレーの再開を遅らせる。
  •  言葉または行動により異議を示す。
  •  主審の承認を得ず、競技のフィールドに入る、復帰する、または意図的に競技のフィールドから離れる。
  •  ドロップボール、コーナーキックフリーキックまたはスローインでプレーが再開されるときに規定の距離を守らない。
  •  繰り返し反則する(「繰り返し」の定義に明確な回数や反則のパターンは、ない)
  •  反スポーツ的行為を犯す。
  •  レフェリーレビューエリア(RRA)に入る。
  • ( 主審がレビューのために用いる)TVシグナルを過度に示す。

  

 

シン活 #17-5

GW副審三連発の第三弾の三つ目。

 

概要:サイドでの選手との競争

 

GW副審シリーズ最後は京都府社会人リーグ1部の試合。

 

後半、右ウイングの選手(右利き)がサイドバックに対して仕掛けるプレーが何度かありました。

仕掛けるプレーが、ドリブルデザイナーの岡部さんが教えている反発ステップ(よくネイマール三苫選手がやっているプレー)で、タイミングを見ながら、一気にスピードを上げて縦に抜け出すというプレーでした。

 

プロだと、右利きは左サイドでプレーするので、ネイマールの映像なんかでも左サイドなんで副審は映ってません。左利きの右ウイング(ロッベンなんか)はどちらかというと縦に抜けるよりカットインするプレーが多い気がしてました(私が知らないだけかも知れませんが)。

それで、あまり映像を見た事がないので知らなかったんですが、反発ステップを使って縦抜けされたらサイドバックは当然追いかけるけど、副審もタッチライン際で競争しないといけないといけないって事に、目の前でプレーをされて初めて気づきました(当たり前と言えば当たり前なんですけど)。

 

多分3回くらいそのプレーがあったと思いますけど、右ウイングがタイミングを見ている時に、内側ではサイドバックが身構えているし、タッチライン際では副審(私)が身構えているのがちょっと可笑しかったです。

 

社会人なんでなんとかついていけましたが、高校生とかだとついていけるのかちょっと不安になりました。

頑張って普段からトレーニングしよう。

シン活 #17-4

GW副審三連発の第三弾の二つ目。

 

概要:オフサイド(ボールの出どころが副審から判断できない場合)

 

GW副審シリーズ最後は京都府社会人リーグ1部の試合。

 

試合前の打合せの確認事項として「オフサイドポジションにいるのは間違いないが、ボールの出どころが分からなかった場合(攻撃側の選手が出したボールか、守備側が触れたのか)は旗を上げる」って言われます。

 

この試合でまさにそのプレーがあったので紹介します。

PA内でゴチャゴチャっとした後に、攻撃側のチームが一旦ボールを下げて(PAの10mくらい後方)、そこからもう一度PA内にボールを放り込みました。

放り込んだボールに対して攻撃側・守備側の選手がヘディングで競り合いましたが、どちらの頭に当たったのかは私からは見えませんでした。

ただ、ヘディングされたボールが、左サイドで明らかにオフサイドポジションにいた攻撃側の選手に渡りました。

私はボールが攻撃側・守備側どちらから出たかわからなかったため、すぐにフラッグアップ出来ませんでした。

その選手がゴール前にクロスしたくらいで、「そういえば、ボールの出どころが分からなかっても、オフサイドポジションにいたらフラッグアップして下さい」って言われていたことを思い出して、結構遅くなりましたが、フラッグアップしました(選手から文句が出なかったからよかったです)。

 

ボールは攻撃側の選手の頭に当たってから渡っていたみたいで、主審が笛を吹きました。フラッグアップが結構遅かったですけど、選手からは文句はなくてよかったです。

 

いくら打合せでは確認していても、いざ判定しないといけなくなった時にちゃんと動けるかどうかはわからないし、今回は遅いながらも動けましたが、プレーが流れてしまってから気付く事やあとで指摘されてから気付く事も多いです。

 

まあ、そうやって色々と経験(失敗)を積みながら上手くなっていくしかないんでしょうね。

シン活 #17-3

GW副審三連発の第三弾。

 

概要:時間のマネジメント

 

GW副審シリーズ最後は京都府社会人リーグ1部の試合。

この試合の主審は現役の1級審判。実物の1級ワッペンを初めて見ました。

 

社会人の試合は他のカテゴリーと比べると、選手のアピールや抗議な多くて中々大変。去年の秋から今までに5試合ほど副審をしましたが、副審からみたら妥当と思えるような主審のジャッジに対しても、割と強めに抗議があったりするので、その辺のコントロールが非常に難しいです。

 

試合は一方のチームが割と押していましたが、押されている方のチームも時折カンターでチャンスを作るという展開。でも得点が中々入らなかったですが、押されていた方のチームがCBからロングキックで右ウイングに見事なパスを通し、右ウイングが少しサイドをドリブルして中央にクロスで、それに合わせるという、見事なゴールで1点リード。

その後、押していた方のチームが点を取りに行こうとするも、結局ゴール出来ずに試合終了となりました。

 

こういった展開(押していた方のチームがリードされる)の場合、試合終了が近づくにつれてどうしても荒れがちですが、この試合は主審の方がさすがに1級だけあって、変なヒートアップする事なく試合終了まで持っていきました。

 

時間が無くなると、勝っている方のチームのゴールキック(あるいはGKがボールを保持)の際にGKは時間を掛けようとゆっくりするので、負けている方のチームが主審に対して「レフェリー、時間!」ってアピールしがちですが、この試合はちょうどいいタイミングでGKに対して急ぐように声をかけたので、負けている方のチームもほとんどアピールすることがありませんでした。

 

あとから主審の方に「こういった展開だと試合終了間際になると、どうしても負けているチームがイライラしがちですが、どの辺りに気をつけているんですか?」って質問させていただきました。

 

「キーパーがボールを持って(コントロール)から、競技規則上は6秒を越えると間接フリーキックになる。ただ、厳密にやりすぎたり、いきなり警告を取ると、それはそれで取られた方のチームが反発して試合が荒れてしまう危険性もある。プレー再開が遅いと思ったら、直接声をかけて注意する事で過度に再開を遅らせる事を防ぐようにしている」と言われました。

 

この試合、試合終了間際に負けてるチームがイライラしなかったのは、ちょうどいいタイミングで主審が再開を促す声をかけていたからだと思います。でも、この「ちょうどいい」っていうのがやっかいで、声掛けしないと負けているチームから「早く再開させろ!」って言われるし、声掛けが頻繁過ぎると勝っている方のチームが「鬱陶しい」ってなるんで本当に難しいです。

 

この試合については、あと二つ書きます。

 

 

競技規則(2021/22) 第12条 ファウルと不正行為(一部抜粋)

2. 間接フリーキック
競技者が次のことを行った場合、間接フリーキックが与えられる。

ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、次の反則のいずれかを犯した場合、間接フリーキックが与えられる。

  •  ボールを放すまでに、手や腕で6 秒を超えてコントロールする。

ゴールキーパーがボールを手でコントロールしていると判断されるのは、次のときである。

  •  ボールがゴールキーパーの両手で持たれているとき、またはボールがゴールキーパーの手と他のもの(例えば、グラウンド、自分の体)との間にあるとき、ボールに手や腕のいずれかの部分で触れているとき。ただし、ボールがゴールキーパーからはね返った、またはゴールキーパーがセーブした場合を除く。
  •  ゴールキーパーが広げた手のひらでボールを持っているとき。
  •  ボールを地面にバウンドさせる、または空中に投げ上げたとき。

 

警告となる反則
競技者は、次の場合、警告される。

  •  プレーの再開を遅らせる。

プレーの再開を遅らせる
主審は、次のようにプレーの再開を遅らせる競技者を警告しなければならない。

  •  スローインを行おうとしたが、急に味方競技者の1 人にスローインを任せる。
  •  交代が行われるとき、競技のフィールドから離れることを遅らせる。
  •  過度に再開を遅らせる。
  •  主審がプレーを停止したのち、ボールを遠くへける、もしくはボールを手で持ち去る、または意図的にボールに触れて対立を引き起こす。
  •  フリーキックをやり直させるようにするため、違った場所からフリーキックを行う。

 

 

 

 

 

 

シン活 #17-2

GW副審三連発の第二弾。

 

概要:ゴールラインを割ったかどうか

 

GW副審シリーズ第二弾はU-18関西クラブユースの試合。

高校生世代の試合は審判トレセンで2回(主審1回、副審1回)、しかも15分か20分みたいなゲームの経験しかなかったんで不安と言えば不安でしたが、U-15や社会人の試合は経験したので、まあ、何とかなるかなと思ってました。

 

事前に他の審判の方に聞いた所では、「クラブユースの選手は技術的には高いけど、勝負に対してのこだわりが低い、逆に高体連の選手は技術的には劣っても、勝とうとする姿勢は強い傾向がある」という事でした(もちろん全体としてはというだけで、すべてのチーム・選手に言える事ではないですけど)。

 

実際に試合が始まると、確かに足元の技術がしっかりしているなという印象を受けました。ビルドアップでサイドバックの選手が寄せられても慌てずにダブルタッチでかわすというシーンが私の目の前で2~3回ほどあり、「上手いなー」と感心しながらみてました。

 

前半、私とは反対のサイドでゴールにはいったかどうか微妙なシーンがありました(判定はノーゴール)。

攻撃側の選手は「入った!」ってアピールしてましたが、主審はすぐに近づいて見極めてましたし、副審もきちんとゴールラインに立って見ていたので、選手・ベンチ共に納得したようで抗議はありませんでした。

 

試合後に主審の方から教えてもらいましたが、あのシーンで主審の位置が遠かったり副審がゴールラインから遠かったら、ジャッジに対して不満が出て、その後のジャッジに対して不信感が生まれて、試合が荒れてしまう可能性が高いという事でした。

 

ゴールを割ったかどうかって微妙なシーンでは、どうしてもちゃんと見ようとしてその場に止まってしまう事が多いですけど、そういう時こそ出来るだけ近い位置に行って見る。そうする事で、ジャッジに対して選手・ベンチが納得でき、試合を上手くコントロールする事が出来るという事です。

 

ちなみに、ゴールでもタッチラインゴールラインでもそうですが、ボールが完全に出ないとゴールイン・及びアウトオブプレーにはなりません。

ボールがライン上にある時(特にボール全体はラインより外側にある時)に選手から「出てるやろ!」って猛烈に抗議される事があります。一人審判の時は別ですが、副審はライン上の誰よりも見極め出来る場所で見てるんで、そのジャッジを尊重して欲しいと常々思います。

 

 

競技規則(2021/22) 第10条 試合結果の決定(一部抜粋)

1. 得点
ゴールポストの間とクロスバーの下でボールの全体がゴールラインを越えたとき、ゴールにボールを入れたチームが反則を犯していなければ、1 得点となる。
ゴールキーパーが相手のゴールにボールを直接投げ入れた場合、ゴールキックが与えられる。
ボールが完全にゴールラインを越える前に主審がゴールの合図をした場合、プレーは、ドロップボールによって再開される。

 

競技規則(2021/22) 第9条 ボールインプレー及びボールアウトオブプレー(一部抜粋)

1. ボールアウトオブプレー
ボールは、次のときにアウトオブプレーとなる。

 

 

シン活 #17-1

GW副審三連発。

 

2022年のGW、4月29日、5月4日、5月8日の3試合、いずれも副審を行いましたので、それについて書きます。

 

女子の関西リーグ1部、U-18関西クラブユース、京都府社会人リーグ1部とバラエティに富んだカテゴリの試合でしたが、いずれの試合も主審は経験豊富(2級、元1級、現役の1級)で、色々と勉強になりました。その中で気になった事を上げていきます。

 

まずは4月29日、GW初日の関西リーグ女子1部(社会人というのか年齢制限なしのカテゴリー)の試合。

 

概要:大雨

 

試合開始は10時から、天気予報では10時から雨、しかも結構な大雨の予想。朝、近くの駅から試合会場まで歩く途中に空を見上げたら、恐ろしいくらい重たい雲。雨が降るのは確実だとしても、出来ればハーフタイムまでは降らずにいてくれないかなと願ってました。

 

試合開始5分前のチェックの時点で大粒の雨が降り始め、選手リストが雨でにじんでしまいました。

試合開始時には、粒は大きいけど、降る量自体はそれほどでもなかったですが、前半途中から結構な降り方になってきて、ハーフタイムになった時点では全身それなりにずぶ濡れ。

後半になると、雨が激しさを増して、視界が遮られてオフサイドの見極めも厳しい感じに。気温も低くて、寒さに震えながらの審判となりました。

 

女子なので、スピード・パワーに関しては男子と比べると劣りますが、プレー自体はそれなりに激しく、後半イエローカードも2枚出ましたが、主審の方が上手にコントロールされていたので、全体としてはいいゲームだったかなと思いました。

 

試合が終わったら、パンツも靴下も靴も全身ずぶ濡れでした。常にいいコンディションで試合する訳ではないので、かなり激しい雨の中でジャッジするといういい経験が出来ました。